定年で退職金をもらった直後の「絶対NGな行動」 年金の「繰り下げ受給」で激変する老後マネー
東洋経済オンライン / 2024年10月19日 8時0分
老後不安をあおって資産運用を勧める人は数多いが、そのお金の「使い方」について教えてくれる人はいない――。週刊東洋経済「お金の終活 超入門」特集では、そんな人生100年時代の実践的なマネープランについて解説。特集を担当した田島靖久記者と、経済コラムニストでYouTuberの高井宏章氏の対談から、「年金の繰り下げ受給」について語ったパートをお送りする。
※記事の内容は東洋経済の解説動画「【お金の寿命の延ばし方】不安あおる「老後2000万円問題」の真実/年金は「繰り下げ受給一択」の理由/長く働くために40代、50代からすべきこと」から一部を抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。
高井宏章(以下、高井):特集の中で、年金受け取りの繰り下げを行うとどれだけ手取りが増えるかという試算を掲載されていますが、これを見ると、人生100年時代に安心して長生きするためには「繰り下げ一択」だろうと思いますよね。
【動画で見る】お金の寿命の延ばし方/不安あおる「老後2000万円問題」の真実/年金は「繰り下げ受給一択」/長く働くために40代、50代からすべきこと
田島靖久(以下、田島):でも意外に、繰り下げている人はまだわずかです。要因はやっぱり、将来に対する不安がいちばん大きい気がします。年金制度についての後ろ向きな報道は多いですし、(繰り下げた先で)実際にもらえるのか?という不安はあるでしょうね。
高井:なるほど。向こう20年、30年の間に年金制度が破綻してしまう確率は極めて小さいと思うのですが。
田島:一方でマスコミのみならず、金融機関のセールスでも、街角のセミナーでも、とにかく「老後は不安ですよ」「老後資金は足りますか?」というあおり方をするので、その影響は小さくないと思います。
高井:本当にそのとおりですね。私はもう(マスコミを)辞めた人間なので言いますけど、ひどい!(笑)
でもこれ、(年間受け取り額の)モデルケースを見てもらえれば一目瞭然です。額面で、65歳だと180万円なのが、10年繰り下げれば331万円で、84%増える。もう一択ですよね。
下手に運用に手を出すと
田島:だと思いますよね。(老後に)もらえる収入としては年金がいちばん大きいですし、なおかつ繰り下げることによって額も大きくできるという意味では、老後資金の確保に最も効果的です。
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