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グローバルワーク、売上高「1000億円」へ倍増計画 都心進出に本腰、メジャーブランド化の野心

東洋経済オンライン / 2024年10月20日 7時40分

グローバルワークは郊外のイオンモールなどショッピングセンターの店舗が多い(写真:アダストリア)

売上高500億円から1000億円へ――。

【写真で見る】どんなデザイン?累計販売本数が400万本を超える「ウツクシルエットパンツ」

アパレル大手のアダストリアは主力ブランド「GLOBAL WORK(グローバルワーク)」の売上高を現状の516億円(2024年2月期)から2029年2月期までの5年間で1000億円へ倍増させる計画をぶち上げた。国内は491億円から900億円に、海外も売上高を25億円から100億円へ拡大する。

アダストリアは「niko and ...(ニコアンド)」や「LOWRYS FARM(ローリーズファーム)」など45ブランド以上を展開する大手アパレル企業だ。中でも、グローバルワークは全体の売上高の約2割を占める主力ブランドで、2024年2月期には売上高500億円を突破。コロナ禍前の売上高417億円(2020年2月期)を上回る成長を続けている。

アダストリアの執行役員でグローバルワーク営業部長の太田訓氏は「これまでスクラップ&ビルドを進め、出店を控えていた中でも業績は好調に推移してきた。改めて国内での出店を加速させていく」と語る。

ヒット商品を作り続けるブランドに

グローバルワークはアダストリアのほかのブランドと比べても幅広い年齢層をターゲットにし、職場でもプライベートでも着用できる「きれいめカジュアル」の商品を展開している。

ニットやシャツ、パンツといったベーシックな商品も、トレンドを取り入れたシルエットに仕上げる。シンプルな装いながら、ほどよくおしゃれ感を演出できる点も特徴だ。自社で素材から商品開発を手がけ、ヒット商品を育ててきた。

例えば、レディスの「ウツクシルエットパンツ」は累計販売本数は400万本を超える定番アイテムだ。購入後のレビュー、購入に至らなかったレビューを徹底的に分析。足を入れやすくするために、ふくらはぎ回りを3センチ広げるなど、客の要望を商品開発に反映し、改良を重ねてきた。

同じくレディスの「メルティニット」も冬の人気シリーズだ。軽くてやわらかい生地を売りに、短めのクロップド丈や、ラメ素材を使用したもの、襟つきの商品など、多くのバリエーションで展開している。

グローバルワークは「客が買わなかった理由」の分析を重視している企業だ。黒がほしかった、サイズ感が合わなかったなどの細かな不満や要望を、接客したスタッフがスマホアプリに口頭で吹き込む。

全国の店舗から集まった顧客の声をAIツールを活用して1週間ごとに分類し「このカラーの要望が多い、こうした不満がある」といった傾向を見つけ、商品開発に生かしている。

都心部への出店を本格化

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