グローバルワーク、売上高「1000億円」へ倍増計画 都心進出に本腰、メジャーブランド化の野心
東洋経済オンライン / 2024年10月20日 7時40分
全国の店舗から集まった顧客の声をAIツールを活用して1週間ごとに分類し「このカラーの要望が多い、こうした不満がある」といった傾向を見つけ、商品開発に生かしている。
都心部への出店を本格化
目下、進めているのは店舗の増床、改装だ。現状の店舗は100坪以下が多い。まずは手狭な店舗を対象に150坪から200坪程度へ増床する。マネキンや商品イメージを伝える写真など、什器や資材を置くスペースを広げること、売れている商品の在庫を多めに持ち、欠品を防ぐなどの狙いがある。
新規出店にも本腰を入れる。これまでは郊外のショッピングセンターなどが中心だった。今後狙うのは都市部の主要ターミナル駅だ。
というのも、グローバルワークは現在、山手線の駅近くにはあまり出店していない。池袋に1店舗出店しているが、徒歩10分ほどのサンシャインシティ内に構えている。
ターミナル駅を対象に駅ビルや駅ナカの商業施設へ出店し、現状の203店舗(8月末時点)から270店まで拡大する。2025年春には銀座で旗艦店も開店する予定だ。
都市部に進出してもブランドのコンセプト自体は見直さないが、売り場面積や立地に合わせて商品構成を調整する。
具体的には着用シーンを広げるアイテムを強化するという。レディスとメンズのフォーマルウェア、10代前半のキッズ向け、レディスのバッグ、シューズなどの服飾雑貨などを、立地や客層に合わせて拡充する考えだ。
売上高1000億円のブランドは少ない
グローバルワークが目指す先には、誰もが知るメジャーブランドの会社がひしめく。業界大手では、セレクトショップ「BEAMS」を手がけるビームスの892億円(2024年2月期)。スーツの「AOKI」や「ORIHICA」を展開するAOKIホールディングスのファッション事業の1000億円(2024年2月期)に匹敵する。
そして何より、ベーシックな品ぞろえやデザイン、ターミナル駅の商業施設に出店、銀座の旗艦店となると、最大手のユニクロが強力なライバルとして立ちはだかる。圧倒的な調達力、商品力を誇るユニクロとどう差別化し、客を呼び込むかは継続的な課題となりそうだ。
より高い知名度や規模に勝る競合もいる中、強みを生かして売り上げ倍増計画を達成できるか。グローバルワークの挑戦は始まったばかりだ。
井上 沙耶:東洋経済 記者
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