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「説明がヘタな人」「うまい人」の決定的な違い 「論理的に話せば伝わる」というわけではない

東洋経済オンライン / 2024年10月21日 16時0分

では、次の説明ではどうでしょう?

【伝わる説明の事例】
・テーマ:営業
・お客さまに新製品の特徴を説明する

A「新製品のスマートフォンには3つの特徴があります。まず、バッテリーの持続時間が従来の2倍です。次に、カメラの編集機能が大幅に向上し、撮影後に背景や表情の修正ができるので、いつでも最高の一枚が残せます。最後に、防水性能が強化されていて、お風呂でも安心して動画が見られます」

B「新製品のスマートフォンにはたくさんの新機能があります。バッテリーの持続時間が従来の2倍になっていて、充電が少なくても不安にならずに済むんです。カメラ機能も大幅に向上していて、カメラで撮影した後、背景や表情も編集できますし、夜間モードや広角レンズなどが追加されていますので、見栄えのする写真がいつでも残せます。さらに、防水性能が強化されていて、お風呂やキッチンはもちろん、雨の日やプールサイドでも使えます。

それから、画面がより鮮明になっていて、解像度が上がっています。プロセッサも新しいものを採用しているので、動作がスムーズです。また、内蔵メモリーの容量も増えていて、多くのアプリやデータを保存できます。音質も改良されていて、スピーカーの音がクリアです。最後に、デザインがスタイリッシュで、持ちやすさも向上しています」

さあ、Bで説明した機能のうち、いくつ印象に残っているでしょうか?
たくさん伝えすぎると、たとえそれが良いポイントであったとしても、メリットに聞こえなくなってしまいます。こうして比較してみると、情報が多いことが必ずしもプラスに作用するとは限らないことが分かっていただけると思います。

削る作業は説明スキルの核なのです。勇気を持って削りましょう!

自分自身が説明の内容を理解しているか?

「その説明で一番重要なことって、何?」

このように質問されて、即答できる人は多くありません。自分の中ではどれも重要なので、「うーん、一番を選ぶのは難しいなぁ……」と悩んでしまうのです。

説明をしている本人ですら何が一番重要なのか分からない話は、聞いている人にとっては余計に頭の中で整理が追いつきません。

結果として、説明が終わったときには、一番大切な情報すら伝わっていないということにもなりかねないのです。

最重要ポイントを整理することは、伝える側にも大きなメリットがあります。

伝えたい核の部分を明確にして優先順位を整理することで、削る作業ができるようになります。結果として、重要な論点やタスクが明確になり、その後の議論や行動にブレもなくなります。

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