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「40歳までには死んでる」と見積った若者の盲点 人生を正しく予想し後悔しないための解決策

東洋経済オンライン / 2024年10月22日 9時20分

「未来のことは想像できない」問題をどう解決するか(写真:tsuchimasp/PIXTA)

あなたが望みどおりの人生を送るには、「未来の自分」と仲よくなることが必須である――。

UCLAアンダーソン・スクール・オブ・マネジメント心理学教授のハル・ハーシュフィールドは、心理学から見た「幸せな人生のつくり方」を、ズバリこのように言う。

彼の著書『THINK FUTURE「未来」から逆算する生き方』が、今、全米でベストセラーになっている。

ハーシュフィールドによると、多くの人は「今の自分の状態が未来も続くとはかぎらない」という事実に、あまりにも無自覚だという。「未来の自分」が、何十年後も変化しないだろうと思ってしまい、よく考えないことがネックなのだ。未来の自分をないがしろにして、今、暴飲暴食をしたり、お金を使ってしまったり、行きあたりばったりの行動をとる。

本書の日本語版へ解説を寄稿した起業家のけんすう氏も、自身の20代を振り返ってそのことを実感するという。けんすう氏の担当編集者である箕輪厚介氏と対談してもらい、「人生を充実させるための20代の過ごし方」を聞いた。全4回でお届けする。

20代のころ、「未来」なんて想像してなかった

けんすう:僕が日本語版への解説を担当した『THINK FUTURE「未来」から逆算する生き方』ですが、まず書名にあるとおり「未来から逆算しよう」というのは、自分の本(『物語思考』)でも言っていることなので非常に共感しました。

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特に、「人は過去からの延長線上に現在の自分、現在からの延長線上に未来の自分がいると思ってしまうが、それは勘違いである」という点が解き明かされているのが素晴らしいですね。

けんすう:要は人ってどんどん変わるものだから、いわば「過去の自分」と「現在の自分」は他人だし、「現在の自分」と「未来の自分」も他人なのだと。この視点が、僕の著書(『物語思考』)では完全に抜け落ちていて、『THINK FUTURE「未来」から逆算する生き方』を読んで一番ハッとしたところです。

40代まで生きてるなんて思わなかった

箕輪厚介(以下、箕輪):現在の自分と未来の自分は他人。だから、その他人を近しく感じることから始めないと、「なりたい自分」になるための行動がとれないってことですよね。

けんすう:そうなんですよ。よく「なりたい自分の姿を思い浮かべて、紙に書いてみよう」ということなら数多の自己啓発本で言われている。これの落とし穴は、自分でたしかに思い浮かべたはずの未来の自分が現実感なさすぎて、「書いておしまい。特になにも行動しない」になってしまうことです。だから、まず未来の自分を、現在の自分の我が事としてとらえることが必要になる。

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