売上増を目指すならパワハラ上司をどうにかしろ 「当たりのキツイ上司」への対応が最優先課題に
東洋経済オンライン / 2024年10月22日 8時0分
仕事の依頼はたくさんきている。でも人が足りないから、これ以上仕事を受けられない。
今、こういった会社が増え、人手の確保は喫緊の課題となっています。
そのため、多くの部下を辞めさせるパワハラ上司が会社にもたらす悪影響はより深刻になり、どう対応すればよいかと頭を抱える会社が後を絶ちません。
そこで、経営心理士として1200件超の経営改善を行い、経営心理士講座を主宰する、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事の藤田耕司氏の著書『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から一部を抜粋・再編集し、パワハラ上司にどう対応すべきかについてお伝えします。
最後に勝つのは「人が根付いて育った会社」
私は経営心理士、公認会計士として、心理と数字の両面から経営改善をする仕事をしています。
【書籍】「離職の理由と対策が体系化されている」「事例が豊富で明日から使える」と話題の『離職防止の教科書』
その中で、今、「売上を伸ばすために注力すべきこと」が大きく変わりつつあると感じています。
お客様である建設関連の会社の社長がこんな話をされました。
「うちは技術者が足りてないので、これ以上仕事を受けられないから断ってるんです。
それで他の業者に行ってもらうんですが、他の業者も受けられなくて、一周回ってまたうちに来るんです。『頼むから受けてくれないか』って。
こんな状況ですので、技術者を育てられればまだまだ売上は伸ばせるんです。でも最低5年はかかります。それまで辞めずに育ってくれるかどうか。
結局、最後に勝つのは人がちゃんと根付いて育った会社なんですよ」
仕事の依頼はたくさんきている。でも人が足りないからこれ以上仕事を受けられない。
そういった会社では、売上を増やすためには営業ではなく、採用に注力します。そして、今いる社員に辞められないように、離職を防ぐことに注力する会社もかなり増えています。
というのも、私のところにはさまざまな経営相談が寄せられますが、昨今「社員の離職を防ぎたい」という相談が増えており、また私が主宰する経営心理士講座も「部下の離職を防ぎたい」という理由で受講する方がかなり増えているのです。
多くの部下を辞めさせる当たりのきつい上司
離職の原因としてまず挙げられるのが、「上司の当たりのきつさ」です。
感情的に叱る、言い方がきつい、過剰に急かすといった上司の当たりのきつさに耐え切れず部下が辞めるケースは多いものです。
この記事に関連するニュース
-
若手「この転職先どう思います?」上司に聞く感性 史上最も「転職しやすい時代」に離職を防ぐ方法
東洋経済オンライン / 2025年1月31日 8時5分
-
上司必見「叱られたくない世代」に好かれる叱り方 「人手不足の時代」に問われる叱り方の重要性
東洋経済オンライン / 2025年1月23日 8時10分
-
「プライドの王様」にどう立ち向かうか…成績優秀だが部下がどんどん辞める"熱血営業部長"を変えた社長の一言
プレジデントオンライン / 2025年1月17日 7時15分
-
人事部が「社員の人生相談」を聞く"深い理由" 「無駄な離職」を減らすために必要とされること
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 18時0分
-
「女性の相談員はいらっしゃいますか…」必死のアルハラ被害の訴えも、女性幹部のあぜんとする“開き直り”
Finasee / 2025年1月9日 19時0分
ランキング
-
1フジ新社長はアニメ畑出身 「異色だが期待大」な、決定的な理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2025年2月1日 18時51分
-
2《笑福亭鶴瓶の冠番組が放送休止》「このタイミングでなぜ…」疑問にテレビ局広報が回答した“意外な理由”「一連の報道とは関係がありません」
NEWSポストセブン / 2025年1月30日 19時45分
-
3TXの東京駅延伸、渡辺社長「しっかりと対応」…一般運賃を値上げ・子供は「思い切った減額」検討も
読売新聞 / 2025年2月1日 16時26分
-
4「トランプ劇場Season2」エピソード1の見どころ ひとつ間違えば仲間割れで「ハネムーン終了」も
東洋経済オンライン / 2025年2月1日 8時30分
-
5ハイアールから「ミニドラム」 コンパクトなドラム式洗濯機
J-CASTトレンド / 2025年2月1日 18時0分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください