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ドラマ脚本も話題「バカリズム」溢れる才能の原点 かつてはコンビ、その頃から才能の片鱗

東洋経済オンライン / 2024年10月23日 12時0分

売れっ子となったバカリズムが初心を取り戻すべくYouTuberのBUNZINの動画撮影をサポートする企画で、BUNZINの理不尽な言動に耐えかねたバカリズムが「俺イタいから」「(筆者注:テレビで放送されようが)関係ねぇから!」と戦闘も辞さない構えを見せ、早い段階で釘を刺していた姿が印象に残っている。

また、若手時代に出演した『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!』(テレビ朝日系)の不眠耐久レース企画で、西村美保(現・金子美保)との一騎打ちの末に82時間47分眠らず優勝。

途中、意識がもうろうとしていたため井手らっきょへの気遣いが至らなかった部分があり、共演者の先輩たちからたしなめられたことも眠気を覚ましたようだが、それを差し引いても強靭なメンタルだ。

勝気な性格とバイタリティーは幼少期から変わっていないようだ。

『QuickJapan Vol.121』(太田出版)のインタビューの中で、バカリズムは「(クラスの権力者ともめて)全員に無視されたときとかもあった」という小学生時代を振り返りながらこう語っている。

「血の気の多い地域なので、腕力が強い子が絶対的な権力者になるし。そこで強い子たち全員とケンカしていってもしょうがないから、いかに少ないダメージで自分の自由を守っていくかっていう。僕みたいに身体のちっちゃいやつが、自分の腕力で手に入る以上の立ち位置を獲得するにはどうすればいいかっていうのは、考えたと思います」

ライブ、バラエティー、ドラマや映画など、幅広いジャンルで活躍するにはクリエイターとしての才能だけでなく、高いモチベーションやタフさが求められる。

昨年2月に放送の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)の中で、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏、作家のオークラ氏、東京03の飯塚悟志が、多忙な中でドラマ脚本を書くバカリズムの仕事ぶりに「あり得ない」と口を揃えていたのを思い出す。

その声は、非常にタイトなスケジュールの中で分野の異なる情報を整理、処理していく能力に対する賞賛もさることながら、クオリティーを下げないまま尋常ではない仕事量をこなして尚新たな仕事に向き合おうとする九州男児・バカリズムに対する畏怖の念が込められているように思えた。

「シュール」から脱した

客観性、柔軟性の高さもバカリズムの大きな特徴だ。それはネタやドラマに対する向き合い方だけでなく、芸能界におけるポジショニングからも感じられる。

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