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3年ぶりの刷新、AIにも対応「iPad mini」は買いだ ただし「Apple Pencil」は買い替える必要あり

東洋経済オンライン / 2024年10月23日 9時40分

原因は、iPad Proなどで、カメラの位置を上部から右の長辺に移動したことだ。そのため、充電パッド実装を変更する必要があり、これまでのApple Pencil(第2世代)が使えなくなってしまった。

iPad miniには直接的に関係がないが、上位モデルの充電パッドの仕様に合わせる形で、今回のApple Pencil Proの実装の変更につながっている。

ただ第6世代iPad miniも、Apple Pencil(第2世代)も、下取りや買取市場が充実しており、買い換える際の下取りも検討するといい。

iPadOS 18のAI機能を活用

アップルなりの生成AI時代に対する答えである「Apple Intelligence」は、日本語での利用は2025年に持ち越されている。しかし最新のiPadOS 18にも、Apple Intelligenceとは異なるAI機能が多数搭載されている。


メモアプリでは、数式を記入すると自動的に答えを計算してくれたり、グラフを描いてくれる機能が搭載されている。つい暗算や筆算をしてしまうが、複雑な四則計算や方程式も答えてくれて、計算機を開く手間がなくなる。

また同じくメモアプリでは、書類を画像としてスキャンする際、フラッシュを活用して影が入らない綺麗なデータを撮影してくれる。加えて、文字を読み取り、そのままテキストとして入力する魔法のような機能も利用可能になっている。

おそらく写真やビデオの撮影はスマートフォンが中心となるだろうが、写真としてではない画像データの活用という点で、1200万画素カメラとA17 Proチップの画像処理エンジンは、有効活用ができる組み合わせといえる。

iPad mini(A17 Pro)に数日間触れてみて、改めて、その有用性を思い知らされた。

片手で軽々持ち運び、ノートパソコンが入っているかばんとも共存できるサイズと重さを実現し、そしてApple Intelligenceを待たずにAI機能が活用できるペンタブレットデバイス、というキャラクターは、iPad miniならではだ。

紙とノートを持ち歩かなくなって久しいが、それでもペン、手書きは物事を考え始めるときに直感的で、人にイメージを伝えるときにも手っ取り早い。

これは、ビジネスの現場、クリエーションの現場、そして学校の中でも、イメージを伝えるコミュニケーションには欠かせない要素といえる。特にMacやiPhoneを使っているなら、手書きのデータをすぐに共有して見せることができ、共同編集でビデオ会議をつなぎながらの議論も捗る。

優れたペンとタブレットの組み合わせは、それだけでも重宝する。iPad miniとApple Pencilを持ち歩く理由になる。

ペンでAIを操る新しい活用の広がり

そして今後は、さらにAIの要素が加わり始める。

Apple Intelligenceには、スケッチから画像を生成する機能や、絵文字を生成する機能が利用可能になる。つまりペンでの入力がAIとつながり、イメージを形にしてくれるようになるのだ。

筆者も早くApple IntelligenceとApple Pencilの組み合わせを使ってみたいし、その他のアプリが実装するAI機能にも触れてみたい。

そうしたAI時代の筆記用具、「AI文具」としてのiPad miniの可能性が広がっており、今、最も注目し手に入れるべきデバイスだと感じた。

松村 太郎:ジャーナリスト

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