3年ぶりの新モデル「iPad mini」は"誰向け"なのか 上位モデルに迫る性能を軽量ボディに詰め込む
東洋経済オンライン / 2024年10月23日 0時0分
もっとも、これは筆者が写真撮影を趣味としているから最初に思いついただけで、ご存知のようにさまざまな現場でiPadは使われている。単純な操作端末としてiPadが使われている現場も多いが、iPad Proがよりクリエイティブなアプリケーションを開拓したため、それらをiPad miniのサイズで活用できる。
例えば、建築デザイナーなどが使う「Morpholio」というアプリでは、内蔵カメラとiPad OSのAR機能を活用し、建物を実寸で計測して3Dモデリングを行い、その場でスケッチを加えたりできる。また、提案書と共に整えたデザインモデルを顧客に見せながら、iPadの画面でテクスチャの割り当てを変更しながら、仕上がりを検討するといったこともできる。
ほかにも例を挙げればキリがないが、iPad Proが開拓してきた各種業務をサポートするアプリケーションが、iPad miniのサイズで本格的にパフォーマンスの不足なく扱えるようになることは、素直に評価すべきところだ。
なお、ベンチマークテストをしてみたところ、放熱面ではiPhoneよりもはるかに優位と考えられるが、CPUのマルチコアではiPhone 15 Proを大幅に下回った。シングルコアのスコアはほぼ同等であることから、マルチコアを同時に動かしたとき、発熱の問題によるパフォーマンス低下が現れている可能性がある。 GPUスコアに関しても若干ではあるが同様の傾向を示しており、意外にも熱設計はiPhoneよりも厳しいのかもしれない。
Apple Pencil Pro対応の功罪は?
今年の春に発売されたM4搭載の新しいiPad Proから導入されたApple Pencil Proは、デザインやイラストレーションなど、iPad上でクリエイティブな作業をしているアーティストにはとても好評だ。
その一方で、第2世代Apple Pencilが使えなくなったことに関して、不満の声も上がっている。しかし、トータルで見ると、やはりApple Pencil Proに対応したことはプラスのポイントとして挙げておきたい。
前述したApple Pencilの回転を察知して入力に使えるバレルロール機能は、建築スケッチやデザイン画の作成において、従来のデジタルツールでは実現できなかった繊細な表現を可能にする。それだけでなく、3Dオブジェクトを操ってコンピューターアニメーションを制作するツールなどでは、オブジェクトを回転させながらアニメーションの軌跡を指定するなど、従来は手間がかかっていた作業を感覚的に行える。
この記事に関連するニュース
-
「iPhone 15 Pro Max」が15%オフ、「iPad mini(第6世代)」が最大23%オフに【Amazon スマイルSALE 初売り】
ITmedia Mobile / 2025年1月3日 15時41分
-
まるで“中国版iPhone”の「vivo X200 Pro mini」を試す iPhoneを超えたコスパに衝撃
ITmedia Mobile / 2025年1月2日 10時45分
-
2024年のトレンドを代表する「スマホ&タブレット」5選【GoodsPress Award 2024】
&GP / 2025年1月1日 20時0分
-
「iPhone 16」は小型スマホ愛好者でも満足できる? 「iPhone 13 mini」から乗り換えた率直な感想
ITmedia Mobile / 2024年12月11日 6時5分
-
今季の買いは「iPad mini(A17 Pro)」か? チェックしておきたい3つのポイント|iPad Hacks
&GP / 2024年12月8日 19時0分
ランキング
-
1「日本一土地代が高い」新宿・歌舞伎町のバッティングセンターはなぜ潰れないのか? 店が語った驚異の「1日の来場者数」と営業理念
NEWSポストセブン / 2025年1月4日 16時15分
-
2豊洲市場で初競り、一番マグロは歴代2位の2億700万円「鮮度がずば抜け」
読売新聞 / 2025年1月5日 7時53分
-
3IBM、技術巡る訴訟和解 ラピダス、事業懸念解消
共同通信 / 2025年1月4日 22時33分
-
4USスチール買収阻止、アメリカ政府への訴訟以外に打開策見当たらず
読売新聞 / 2025年1月4日 21時3分
-
5トヨタ・ホンダ・日産、アメリカでHVやSUV好調…トランプ政権下で需要の変化加速か
読売新聞 / 2025年1月4日 18時49分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください