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所沢に誕生「エミテラス」に"普通"の声が続出の訳 店は魅力的だが、施設自体の価値は不透明かも?

東洋経済オンライン / 2024年10月25日 20時0分

2024年9月24日、所沢に「エミテラス所沢」が誕生した。なかなか勝手のいい施設だが、一方で「回転型資産」になるかはなんとも言えない印象がある(著者撮影)

2024年9月24日、所沢に「エミテラス所沢」が誕生した。西武リアルティソリューションズと住友商事がタッグを組んで誕生した商業施設で、所沢駅周辺で進む再開発事業の一環として建てられたものだ。

【画像23枚】"普通"との声も出ている「エミテラス所沢」、その外観や内部

西武リアルティは、ここ最近、自社の不動産ビジネスを「保有型から回転型」へと転換すると発表している。自社が保有する不動産で再開発を行い、その土地の価値を上げて売却。その利益でまた別の土地を購入し……と土地を回転させることで利益を上げる方法だ。同社はこの方法で、赤坂プリンスホテル跡地に建てた「東京ガーデンテラス紀尾井町」の売却も目論んでいる。

その「回転型ビジネス」参入を発表してからはじめての大型商業施設が、今回の「エミテラス所沢」である。この再開発によって同地の地価を上げ、最終的には売却する方針だ。

では「エミテラス所沢」、地価を上げるポテンシャルを持っているのだろうか? 実際に行って確かめてみた。

ウリは店舗数の多さ、駅からも近い

エミテラス所沢は、西武線所沢駅西口から歩いて4分のところにある。改札前から続く歩行者用デッキを進んでいけるから便利だ。

【画像23枚】「あったら嬉しい店がある」「フードコートもいい感じ!」 所沢に誕生した「エミテラス所沢」はこんな感じ

途中、西武所沢「ワルツ」の中も通るのだが、まさに「西武」に包まれた街だと実感する。

外観はスッキリしていて、いわゆる「ショッピングモール」という感じ。お馴染みの店の看板がずらりと並ぶ。

中に入ってみよう。さすが、開業したばかりなこともあって中はとてもきれい。人もたくさんいる。

館内を歩いて気づくのは、店の多さだ。テナントは142店舗を構え、しかもそのうち94店舗は所沢市初出店。22店舗は埼玉県初出店でもある。

尖った店から普段使いの店までバランスのいいフードコート

中でも異彩を放つのが1階のフードコード「こもれびフードホール」。1000席を完備した巨大なフードコートだ。

ベトナムで人気のフォー店「フォーティントーキョー」や、小籠包で有名な「ダパイダン105」など、まだ日本でも数が少なく、引きの強いテナントが軒を連ねる。実際、これらの店舗は平日だというのに大行列で、テナント誘致には成功したようだ。

ただ、このフードコートの魅力は、そうした「尖った」店舗だけにあるのではない。そのほかにも、丸亀製麺やフレッシュネスバーガー、サーティワンなど、お馴染みのテナントが並んでいて、全体的にバランスがいいことにある。

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