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福岡「生徒数右肩上がり」高校の校長がしないこと 6階まで跳ねる「ノミ」も環境次第で跳ばなくなる

東洋経済オンライン / 2024年10月26日 16時0分

2日間、箱の中でぴょんぴょん跳ね、天井にぶつかっているうち、ぶつからない高さまでしか跳ねなくなる。人間に置き換えるとそれは「俺なんて、どうせ」「私なんて、どうせ」となっている状態。そして小さな箱は「あなたにはこれくらいしかできないよ」と押しつけてくる教育や常識のようなものです。

では、その跳べなくなったノミを、箱に入ったことのないノミといっしょにしておくと、どうなるのでしょう?

わかりますよね? そうなんです!

すぐに人間で言うところの6階の高さまでジャンプできるようになっちゃうのです。

横で自由にぴょんぴょん跳ねているノミを見て、「あれ? 俺もできるかな」「あれ? 私もできるのかも」と跳んでみる。そしたら跳べてしまう。

「ああ、自分もこんなに跳べるんだ」と気づいた瞬間、元の脚力を発揮できるようになるのです。

監督は「うちの選手たちは、外国人選手がホームランを打つのを見て、自分たちの力を思い出したわけ」と言って笑っていました。

監督にとっては食事中の雑談だったのかもしれませんが、私はもうズガーン! と心を撃ち抜かれ、考えました。

学校が、子どもたちにとっての小さな箱になっていないか。

保護者の方々が、子どもたちにとっての小さな箱になっていないか。

教職員が、子どもたちにとっての小さな箱になっていないか。

世の中に溢れる情報が、私たち大人や子どもにとっての小さな箱になっていないか。

そこに集まった人たちの何かが始まる学校

柳川高校から、子どもたちが頭をぶつけるような天井は取っ払ってしまおう!

隣を見たら自由に飛び跳ねている仲間がいる場所にしよう!

自分たちが活躍できる場所は、無限に広がっているんだと感じられる刺激をシャワーのように浴びせていこう!

卒業生の中には、卒業後思い切ったキャリアを積み上げている人がいる。自分の得意なこと、情熱を傾けられることを柳川高校で見つけて、仕事や進学の進路を選んだ人がいる。

子どもたちも、大人たちも、そこに集まった人たちの何かが始まる学校。それが「はじまりは! 柳川高校。」です。

古賀 賢:柳商学園 柳川高等学校 理事長・校長

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