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任天堂、1.3万円「目覚まし時計」が大注目の理由 謎の商品が示すQOL事業の復活と次世代機への布石

東洋経済オンライン / 2024年10月26日 7時40分

(撮影:田所千代美)

2024年10月9日、任天堂の目覚まし時計である「ニンテンドーサウンドクロック Alarmo」(以下、アラーモ。税込1万2980円)が突如発売された。

【写真で見る】どんなデザイン? 任天堂の“目覚まし時計”

発売されたのは夜であり、しかも事前告知のないサプライズだった。にもかかわらず、この商品は人気を集め、即完売。記事執筆時点では抽選販売に切り替わっており、フリマサイトでも多数の転売が確認できる。

なぜ任天堂が時計を?

しかし、ひとつ気になるのは「なぜ任天堂が目覚まし時計を作り、売り始めたのか?」という部分である。

【写真】どんなデザイン?任天堂の”目覚まし時計”。枕元に置いたイメージなど

確かにこれまで任天堂はいろいろなものを作り出し、古くは男女の相性を測るとされた「ラブテスター」や、ダンボールでゲームコントローラーを作る「Nintendo Labo」といった遊びを生み出してはいたが、それにしても突飛である。

実際にこのアラーモを使ってみると、よりその謎は深まっていった。

アラーモは、うごきセンサー(電波センサー)によって寝ている人の様子を読み取る機能がついた目覚まし時計である。

たとえば時計の前で左右に動くと、画面の中のマリオも同様に動いたり、あるいはジャンプするなどのアクションを起こす。アラームが鳴るときにも活用されており、寝返りすればコインの音が鳴り、ベッドから降りると自動的に音が鳴り止む仕組みだ(ボタンでも止めることは可能)。

もし寝ている人が起きなければアラームは鳴り止まないし、時間が経つと激しい音が鳴る仕組みも用意されている。2度寝防止機能もあり、ベッドに戻ってきてしまったときにもアラームが鳴るようになっている。

このほかにもベッドに入るときに心地よい音楽が流れたり、あるいはベッドのなかでどれだけの時間を過ごしたのか、あるいはアラームが鳴ってからどのくらいで起きられたのかなどが記録されるわけだ。

任天堂の有名キャラクターが登場する

任天堂の有名キャラクターを活用しているのもポイントとなる。「スーパーマリオ」「スプラトゥーン」「ゼルダの伝説」「ピクミン」といったゲームのキャラクターが用意されているほか、それぞれに応じたアラームが複数種類セットされている。

たとえばマリオに設定した場合、アラームが鳴って起きるとコインを取得した音が何度か鳴り、ステージクリアのジングルが鳴る。まるでゲームをクリアしたかのように、遊び感覚で目が覚めるというわけだ。

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