「敗者復活」にも人気殺到"令和の就活"に異変 「お祈りメール」の学生救済スカウトも登場
東洋経済オンライン / 2024年10月26日 8時0分
タレントアンドアセスメントが手がけるAI面接の様子と評価レポート画面(写真下)、最終面接で不合格になった学生が対象のABABAのスカウト受け取りのスマホ画面(写真上)(写真:タレントアンドアセスメント、ABABA)
学生優位の「売り手市場」の状況が続く、2025年卒の就職活動。平均内定取得企業数(2.52社)、内定辞退率(66.2%)も例年と比べて高めの水準となっている。企業側が対策に動く一方で、「令和の就活」を支える民間サービスも登場している(前編はこちら)。
【写真】20020年創業の岡山大学発ベンチャー、ABABAの久保駿貴CEO
机の上に置いたスマートフォンを介して、就活生が採用面接に臨んでいる。面接官はなんとAIだ。といっても、就活生が一方的に話す形ではない。粘り強さを測る質問であれば、こんなやり取りがされる。
AI「これまでの経験で、とても苦労したことや困難な状況を乗り越えたという経験はありますか?」
学生「はい。あります」
AI「では、具体的にお聞きしていきます。その苦労や困難はどのような状況だったのですか?」
学生「大学のゼミでビジネスコンテストに参加することになりました」
AI「なるほど。状況の背景について教えていただけますか?」
回答内容によって深掘りの質問内容は異なるが、「状況・課題・行動・結果」を把握できるまで、対話を繰り返す。新卒採用の場合、面接時間は30~45分ほどだ。
幅広い業界で導入
スマートフォン、タブレットで受験できる対話型AI面接サービス「SHaiN(シャイン)」。これまでも録画型の面接サービスはあったが、先述の対話型AI面接は日本初だ。
SHaiNは、タレントアンドアセスメントが2017年に開始。2023年12月には東京大学と共同開発した評価AIプログラムを実装、ヒアリングから評価レポート作成まで全工程をAI化した。
イニシアティブ、対人影響力、ストレス耐性など10の資質を評価・評点化する。評価根拠が明確で、面接官ごとの評価のばらつきが解消できるのが最大の特徴だ。
開発のきっかけは、山﨑俊明代表がスカウトを受けて入社したアクサ生命保険の面接にある。その人の資質を見抜くために「なぜそれをしたのか、結果どうなったのか」と過去の行動を掘り下げる内容だった。
「(面接官との相性や主観に左右されることがある)日本の面接は属人性が高いと言われるが、海外では資質を定量化して評価するのは当たり前。この採用メソッドをAIに落とし込んだ」(山﨑氏)
プランは新卒・中途採用、昇格試験向きのスタンダードプラン(1件5000円)と派遣・アルバイト向きのライトプラン(1件1000円)の2つ。導入社数は2024年8月に600社を突破した。うち95%ほどが新卒採用での導入で、ホリプロ、千葉興業銀行、ウシオ電機などが導入している。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
【ABABA総研】内定辞退経験のある学生は7割超え。内定式を終えた学生の心境の変化や就活サービスの使い分けについて調査
PR TIMES / 2024年11月19日 14時15分
-
スマホからAI面接で「内定判定」できる「REALME(リアルミー)」 森香澄アナが使うと...古巣のテレ東は「A+」
J-CAST会社ウォッチ / 2024年11月8日 17時15分
-
【岡山大学】岡山大学発ベンチャーABABA株式会社が日本の人事部「HRアワード2024」人材採用・雇用部門最優秀賞を受賞!
PR TIMES / 2024年11月4日 12時15分
-
就職活動の過程を評価するABABA、ハロウィンにあわせ就活応援キャンペーン「就活闘技場 - バトルロワイヤル - 」を開催
PR TIMES / 2024年11月4日 3時40分
-
「人事が選ぶ、最高の栄誉」HRアワード2024プロフェッショナル部門(人材採用・雇用)の最優秀賞を『ABABA』が受賞
PR TIMES / 2024年10月23日 16時45分
ランキング
-
1「無人餃子」閉店ラッシュの中、なぜスーパーの冷凍餃子は“復権”できたのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年11月20日 6時15分
-
2ブランド物を欲しがる人と推し活する人の共通点 囚われの身になってしまう、偶像崇拝者たち
東洋経済オンライン / 2024年11月21日 14時30分
-
3食用コオロギ会社、破産へ 徳島、消費者の忌避感強く
共同通信 / 2024年11月21日 18時25分
-
4「サトウの切り餅」値上げ 来年3月に約11~12%
共同通信 / 2024年11月21日 19時47分
-
5さすがに価格が安すぎた? 『ニトリ』外食事業をわずか3年8カ月で撤退の原因を担当者に直撃「さまざまな取り組みを実施しましたが…」
集英社オンライン / 2024年11月21日 16時49分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください