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アメリカのインフレは再び深刻化する懸念がある 当局も市場も楽観的で、今後は警戒が必要だ

東洋経済オンライン / 2024年10月26日 20時0分

確かに、これらは「インフレ圧力が改めて強まった」というほどの内容ではなかった。だが、前述した賃金上昇圧力の高止まりや、企業のコスト意識の高さが、この先インフレの再燃につながってくる可能性は決して低くない。

インフレ率が、FRBが目標とする2%を達成したわけではない今の段階で、こうした兆候が出てきたことの意味は小さくないはずだ。いまFRBが一番恐れているのは、利下げに転じたことによってインフレ圧力が改めて強まり、結局は再利上げに踏み切らざるをえなくなるシナリオだ。FRBの信認低下につながるだけではなく、アメリカの経済にも混乱をもたらすことが必至だからだ。

足元のデータを見る限り、9月の0.5%利下げは行きすぎだった可能性が高く、今後は利下げのペースを急速に緩めることになりそうだ。11月と12月のFOMCで0.25ポイントずつ、あるいはどちらかの会合で利下げを見送ることも十分にありうると、みておいたほうがよいのではないか。

(当記事は「会社四季報オンライン」にも掲載しています)

松本 英毅:NY在住コモディティトレーダー

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