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競合ひしめく「XRデバイス」に挑戦するパナの勝算 アップル、Metaが"目指さない"産業特化型で参入

東洋経済オンライン / 2024年10月27日 7時20分

もちろん、シンプルに装着性や軽量性を目指した製品だけに、あらゆる用途に向いているわけではない。本機を使うためにはSteamVR方式のベースステーションという機材を2台用意し、コントローラーや強力なGPUを搭載するWindows PCも必要だ。

しかし業務用であれば、すでにそれらの機材が導入されている現場もあり、圧倒的な装着感と高い画質でリプレースを狙い、その上で超軽量や装着性の高さを生かした用途提案を行っていく。

コンシューマー向けはShiftallのオペレーションだが、こちらは“VRChatユーザー”専用とも言えるマーケティングを展開する。現状、コンシューマー向けVRアプリケーションでは、VRChatが同時接続数の大多数を占めていると分析している。

小塚氏は「将来的にはより汎用的なプラットフォームが伸びていくだろう。しかし、そうしたジャンルで勝負するつもりはない。例えばパナソニックの製品には、レッツノートやタフブックといったパソコンという成熟ジャンルの中でも、確実に顧客が選んでくれるブランドがある。われわれが目指しているのは、そうした製品だ」と話した。

本田 雅一:ITジャーナリスト

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