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CX-8からCX-80「単なる新型」ではない進化の深さ マツダ独自の「3列シートSUV」が醸す世界観

東洋経済オンライン / 2024年10月27日 8時40分

このKPCは、コーナーでブレーキをかけると車体を引き下げるアンチリフト力(りょく)を発生させるもの。横Gが強いコーナリングで、リア内輪に少しだけブレーキをかけることで、クルマ全体の動きを安定させる仕組みだ。

乗る人の人生を「走る歓び」に

海外出張を終えたばかりで今回の試乗会に参加した、マツダ取締役・専務執行役員兼CTO(最高技術責任者)の廣瀬一郎氏は、「CX-80を通じて、マツダが目指す、人中心、あくなき挑戦、そしておもてなしの心を感じてほしい」と開発に込めた想いを伝えた。

CX-80は、マツダにとって2030年代に向けた電動化移行期でのマルチ商品群のひとつ、「ラージ商品群」を象徴するクルマだ。

グローバルでの電動化の進行は、国や地域での環境政策や電力事情にもよるが、当面は進んでいく。そんな中、マツダが目指すのは、人がクルマを使って楽しい人生を過ごすという意味での「走る歓び」である。

今回、CX-80のオーナーになった気分で神戸と徳島の間を旅したが、単にクルマが高級モデルだというだけではなく、クルマに乗っているとき、そしてクルマを少し離れて海や町に触れたときに、心の豊かさを感じることができた。

【写真】「CX-80」の内外装をディテールまで見てみよう

桃田 健史:ジャーナリスト

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