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数学勉強したくなる!「グラフ」の"間違い探し" 子どもに勉強する意義を伝えるにはどうするか

東洋経済オンライン / 2024年10月27日 10時0分

(図:東大カルペ・ディエム作成)

英国数や、理科に社会。学校で学んだことは、社会人になってからどのように役立つのでしょうか。『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』を上梓する東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、数学を例に、学ぶことの意義についてお話しします。

騙されやすい「おかしなグラフ」

「なんで数学なんて勉強しなきゃならないの?」と子どものときに考えたことのある人は多いと思います。

【グラフを見る】このグラフどこが変?考えてみよう

数学の勉強で挫折する人は「二次関数なんて将来なんの役にも立たない」「電卓を使えばいいじゃないか」と考えてしまうことも多いです。

親御さんも、子どもから「なんで数学を勉強しなきゃならないんだ!」と言われて答えに困ってしまう場合が多いのではないでしょうか。

そんな中で、僕たち東大生が考える「数学を勉強する意義」は、「騙されないため」というものです。大人になってから簡単に人に騙されないようにするためには、算数や数学の素養が不可欠だから勉強するべきだ、ということです。

前回の「"数学嫌いの子"も納得する「数学勉強する意義」」の記事でも「数学を勉強していないと騙されてしまうグラフ」を紹介しました。今回もみなさんに、「騙されやすいおかしなグラフ」を紹介したいと思います。

こちらのグラフをご覧ください。

※外部配信先ではグラフを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

このグラフを見て、みなさんは違和感を持つことができるでしょうか?一見すると、普通の棒グラフですよね。

これは、とあるアンケートの国際的な比較を示したグラフです。このグラフを作った人が示したかったのは、「ある問いに対して、『そう思う』と答えたC国の人の割合が、A国やB国の3〜4倍である」ということでしょう。

さて、みなさんはこのグラフ、正しいと思いますか?

たしかに、調査結果の数字で言えば、A国の4.3%、B国の5.7%に比べると、C国の15.9%は、「3〜4倍」であると言えます。しかし、ここで注意しなければならないのは、それでも約16%しかないということです。

残りの約84%は「そう思わない」と回答しており、「そう思う」は少数派の意見であることがわかります。

グラフにわざと加工がされている

このグラフは、「そう思う」が大多数であるかのように、わざと「加工」がしてあります。どこに加工がされているのか、わかりますか?

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