80歳を超えても元気に働く"旅好き"医師の暮らし 朝時間の充実や夜間頻尿改善などで健やかに
東洋経済オンライン / 2024年10月28日 6時50分
高齢になると悩まされがちなのが、夜間頻尿です。加齢に伴い、夜中のトイレに起きる回数がふえ、睡眠の質が低下します。
実際、日本排尿機能学会の調査では、夜中に2回以上トイレに起きる人は、60代で5人に1人、70代で5人に3人、80代になると実に5人に4人以上という報告があるほどです。
つまり、80歳を超えると大半の人が夜間頻尿に悩まされているということです。
これには、膀胱が過敏に収縮して急に強い尿意が起こる過活動膀胱をはじめ、尿をためたり出したりする信号がスムーズに伝えられなくなることや、心理的な要素など、さまざまな原因が考えられます。
夜中に何回もトイレに起きると、睡眠不足になり、眠りも浅くなって睡眠の質が下がります。
睡眠不足は免疫力を低下させますし、生活習慣病や認知症の発症とも密接に関わっているうえ、暗闇でトイレに行くことで転倒リスクも高まりますから、少しでも夜間頻尿を防ぎたいものです。泌尿器科などを受診する前に、生活習慣の工夫で改善できるかもしれません。
そこで大切なのが、体を温めること。
そもそも、人は加齢とともに体温が低下していき、体温が下がるとトイレに行く回数がふえる傾向にあります。これは、基礎代謝の低下や自律神経の乱れによる体温調節機能の低下が原因です。ふだんから体を冷やさないよう心がけることで、夜間頻尿が改善される可能性があります。
また、塩分の多い食事をとっていると、水分を多くとりがちになります。ふだんから減塩を心がけましょう。1日の塩分摂取量が9.2gを超えると、頻尿リスクが上がることがわかっています(夜間頻尿診療ガイドラインより)から、基準内に抑えることで改善が期待できます。
そのほか、寝る前の水分摂取や、利尿作用の強いアルコールやカフェインを控えるなど、簡単な対策で改善が期待できますから、試してみるといいでしょう。
トライアンドエラーでパソコンも難なく
年齢を重ねると、新しいことをはじめることや、変化が億劫になるものです。でも、それではもったいない。ICT(スマホやパソコンなど、コンピューターを使った情報通信技術)を磨くことも、人生を便利に豊かにしてくれます。
実は私は、理系の人間でありながら、メカにはめっぽう弱いタイプ。メカ音痴の私ですが、このご時世、ネットやパソコンが使えなければ、商売あがったりです(笑)。
そこで、トライアンドエラーをくり返し、わからないことは娘や若いスタッフに聞いたりしているうち、今ではパソコンを自由に操れるようになり、論文を書いたり、調べものをしたり、メールの送受信をしたりなど、こなせるようになりました。
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