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北朝鮮より中国が鎖国?中国が国境を閉ざす理由 2024年中朝友好年も何もしないまま終了か

東洋経済オンライン / 2024年10月28日 8時20分

9月上旬、丹東在住者に現状を確認してもらったところ、北朝鮮側には税関など関連施設が確認できてない。中朝特有の「ウルトラC」で、全車両・貨物を中国側で一手に通関することもありうると思うが開通する可能性は低いと思うという。

彼らは丹東側で大橋近くの高層マンションから定期的にウォッチしているので、北朝鮮側の橋の様子が丸見えなのだ。

2024年春先の撮影と思われるグーグルマップを見ると、北朝鮮側の道路はすでに新義州中心部までつながっていることが確認できるものの、国境封鎖が続く状態での正式開通の可能性は低そうだ。

今後、中国と北朝鮮との観光や人の往来はどうなるのか。

中国の旅行業者からみると、8月14日に北京に本社がある「高麗ツアーズ」という会社が2024年12月に北朝鮮・三池淵限定で観光ツアーを再開するという北朝鮮側の情報を同社ウェブサイトへ公開した。

同社はもともとイギリスの企業のため、ロイター通信やBBC、CNNなどが取り上げ世界中へ拡散した。

中国からの北朝鮮観光再開の噂はあるが

「この情報はうわさでは聞いているが、高麗ツアーズは旅行業者ではなく、旅行サービス会社。正しい情報かどうかは、私たちもわからない。1つ確実に言えるのは、中国人はこの会社を誰も知らないということでしょうか」(瀋陽の旅行業者)

中国では外資企業は、旅行業者への登録ができない。日本でいう第1種、第2種、第3種旅行業者のような旅行業者にはなれないのだ。

これは中国へ進出している日本の大手旅行業者でも例外ではなく、中国では旅行業務はできない。つまり、ノンライセンスでの旅行サービス会社となる。

メリットは、中国政府の強烈な統制は受けないことだ。しかし、同時に中国政府からの北朝鮮渡航や旅行などに関する重要な情報も得られないことを意味する。

また、「三池淵という長白山(北朝鮮側は白頭山)近くだけを部分的に国境開放するなんて、そんな話は聞いたことないし前例もない。難しいのではないか」と前出の旅行業者は、実現に懐疑的な見方を示している。

中野 鷹:中国・北朝鮮ウォッチャー

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