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自動車学校でも省人化「AI教習システム」の必然性 指導員不足の解決を目指す新技術を体験した

東洋経済オンライン / 2024年10月28日 8時40分

AI教習車両には、ナンバープレートの横にAI車とかかれたプレートが設置されていた(筆者撮影)

運転免許の取得で自動車学校に通われた読者が多いのではないか。それとは別に自動車学校には通わず、運転免許試験場に出向いて技能試験と学科試験を受ける、いわゆる一発試験と呼ばれる取得方法もある。

【写真で見る】自動車学校で深刻化する指導員不足を解決する「AI教習システム」とは?本当に人工知能が指導員の代役になれるのか?

筆者は二輪、四輪、大型、大型二種、牽引の各免許取得のため指定自動車学校に通った。経済的な負担はとても大きかったが、ある程度、決まった日程のなかで取得できたので助かった。

唯一、大型二輪免許は現在のように「指定自動車学校」での取得ができない時期(筆者は1990年に取得)だったことや、中型から大型への限定解除だったことが重なり一発試験で挑み、2回目で解除ができた。

指定自動車学校とは?

さて、ここでの指定自動車学校とは、道路交通法令の定める基準に適合しているものを公安委員会が指定した学校のことだ。期間内に卒業した場合、運転免許試験のうち技能試験が免除になる。全国に1340校ほどあり、新規運転免許取得者の約97%が指定自動車教習所を卒業しているという。

その指定自動車教習所だが、運転免許の取得だけがその役割ではない。春と秋に行われる「全国交通安全運動」のタイミングや、適宜、地域の警察署や交通安全協会と連携して「教習所の一日開放」などの各種イベントなども積極的に行っている。

イベントでは、衝突時にシートベルトが果たす役割やエアバッグ効果の体験、ドライビングシミュレータの体験、大型や牽引免許などで求められる「動体視力」の測定などの体験ができ、これらを通じて交通安全の啓発を行っている。

さらに指定自動車教習所は、幼児や児童、高校生や高齢者、一般運転者などに対する交通安全教育を行うなど地域の交通安全教育センターとしての役割も担う。75歳以上のドライバーで一定の違反歴のある方が運転免許を更新する際に必要な検査である「運転技能検査」も指定自動車教習所で受けられる。

また近年では、運転免許を取得しながら運転を日常的に行っていない、いわわるペーパードライバー向けの実技講習「ペーパードライバー講習」や、民間企業から社員などへの交通安全カリキュラム「企業向け研修」などを独自に行っている指定自動車教習所もある。指定自動車教習所とはいえ民間経営であるため、各所で工夫を凝らしたさまざまな取り組みを行い、公益性を担保しながら収益向上を画策している。

指導員不足が課題に

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