朝ドラ「おむすび」で"ギャル文化"がスベッたワケ 「平成」リバイバルブームが起きているのになぜ?
東洋経済オンライン / 2024年10月28日 9時30分
9月30日からスタートしたNHKの朝ドラ『おむすび』が不評だ。
実際、前作『虎に翼』の平均世帯視聴率が16.8%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)だったのに対し、本作の世帯視聴率は、放送3週目で12%台まで落ちている。
SNSでも批判的な声が目立っており、筆者の周辺でも「すでに離脱した」「そろそろ見るのをやめようか」といった声が見られはじめている。
筆者自身は、朝ドラを見ることもあれば、見ないこともある――といった程度で、熱心な視聴者というわけではない。
客観的に見て、面白くないと言われている作品でも、一定の水準は保たれていると思うし、視聴者に対しては、「面白くないと思えば、黙ってみるのをやめればよいのでは?」と考えている。「そんなに叩くことはないのに……」と思いながら、SNSを眺めている。
ただ、「朝ドラを見るのは日常生活のうち」といった人たちが少なからずいて、期待を裏切られると、どうしても辛辣な声が吐き出されてしまうのも理解はできなくない。
「平成」自体はリバイバルブームがきている
それはさておき、どうして『おむすび』はここまで不評なのだろう? 単純に「おもしろくない」「登場人物に共感できない」という声が目立つが、作品の中で描かれている「ギャル」に対して、違和感を示す人も多いようだ。
たしかに、現時点まで見ていても、わざわざギャルを登場させる必然性がよくわからないというのが正直なところだ。
本作の時代設定は2004年。作中では20年前のギャル文化を描いているというが、実はこの20年という年月は、“流行の周期”として知られている。実際、2020年代に入ってから、「平成ギャル文化」の再ブームが起きている――と言われている。
『おむすび』は、そのブーム再来にあやかったように見えるのだが、それにしては評判がよろしくない。なぜなのだろうか?
そもそもなのだが、実際の流行の周期は、20年周期とも言い切れない。
20代で子どもが産まれ、20年後にその子どもが成人し、その頃には自分も企業の中間管理職くらいになっており―――という時代であれば、メディアや広告会社で意思決定できるようになった人たちが、自分の青春時代のトレンドを復活させ、消費者側は親子でそれを受容するというのも通常のことだっただろう。
しかし、ライフサイクルが多様化している現在では、その周期性がだいぶ崩れてしまっている。
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