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「与党大敗」で今後の日経平均株価はどうなるのか 衆院選終了で大きな不透明感はひとまず晴れた

東洋経済オンライン / 2024年10月28日 9時30分

ただ、「11連続陰線という稀有な現象はこれですべて終わったのだろうか、何か悪いことが起こるシグナルではないか?」と投資家が考えるのも無理はない。

実際、形は若干違ってはいるが、こうした日経平均の連続安はその後の波乱のシグナルとなることもある。直近では、日経平均が7月17日~26日の8日間連続安の後、8月5日の前日比4451円安となったことは記憶に新しい。

では、今回の11連続陰線は、自民党の過半数割れどころか、連立与党の過半数割れまで織り込んだのか。結論から言うと、織り込んでいたのではないか。

野党は「裏金候補に対する処分が不十分だ」と攻撃していたが、当初、兜町の一部では「かわいそうだと感じる有権者もおり、自民党の非公認候補に一定の同情票が入って、意外に予想よりも良い結果が出るのでは」との見方も結構あった。

だが、その後、大義名分はあるにせよ、そうした非公認候補が支部長を務める支部へ公認料と同じ額も含め、2000万円の活動費が支出されていたことなどが報道されると、逆に「これで非公認候補への同情票を大きく減らしてしまった」と兜町はみていた。「何ということをやるのだ」と。果たして、同情票は入らずに、主要マスメディアなどの予想どおりの連立与党の過半数割れとなった。

極端から極端に走るのが兜町だ。兜町では、「自民党には『あの悲哀』をもう2度と味わいたくないというベテラン議員が多い。恥も外聞もない、連立政権を作るはずだ」などとささやかれている。

「あの悲哀」とは、1993年から1994年までの細川(護熙・もりひろ)内閣は短期間だったのでそれはともかく、やはり2009年から2012年の民主党内閣時代を指す。鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦首相と3代続いた非自民党内閣時代、取り巻きは消え、陳情団も近寄って来ないという悲哀をもう2度と味わいたくないというわけだ。

今後、与党は過半数維持に向けどう動くのか。まず連立に向けては国民民主党がその候補になる。これに日本維新の会、さらには日本保守党も加わる5党連立政権構想となると、現時点では空想の世界でしかないが、兜町とはそういうところだ。今回の選挙結果を見て、兜町や短期筋は28日にどう動くのか。5党連立は冗談だとしても、どの勢力が連立に加わるのか? それも面白くなった。

「もう1つの選挙不安」は消えていない

すでにチャートをみてもわかるとおり、日経平均は25日現在で25日・75・200日という3つの移動平均線を下回り、きわめて形が悪くなっていた。

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