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気温差対策にも!「大判スカーフ」大人アレンジ術 ファッションエディターが教える秋のおしゃれ

東洋経済オンライン / 2024年10月30日 17時0分

もちろん、こうした1枚も、きちんとした場面だけではなくカジュアルなシーンにも使えるのですが、とにかくシーズンレス、しかもアレンジの仕方が自在なのが、シルクカシミヤ、加えて大判のタイプ。

私が色違いで所有しているのは、エルメスのカレジェアン。カシミヤ70%、シルク30%の混紡なので、ツヤツヤピカピカというよりは、少しマットな質感。

多くの職人がそれぞれのプロフェッショナルな仕事をして完成する「柄」が、シルクツイルに比べて、毛足が立っていることで、曖昧になるのも気に入っているポイントです。

140cm×140cmという大判を、4枚(初めて買った1枚は、20年以上前のものだけれど)、もちろん今でも大事に愛用しています。

三角形に折ってジャケットの上に羽織ったり、三角形を正面に持ってきて、カウボーイのように巻いたり。あとは、必ず旅先には帯同、機内ではブランケット代わりにしています。

高価なものだからこそ、普段使いするのが大事。あくまで、あしらいは大胆に。ぎゅっと結ぶ、小さく折る。

1枚の布。それを、自分を美しく見せるため、華やかさを加えるため、暖めるために、臆せず使うのが素敵です。

そうそう、あまりにくたびれてきたら、額装して飾ろうと思っています。

靴下、タイツはもはや「ボトムス」です

タイトルの通り、クロップト丈のパンツからのぞく靴下や、スカートと靴をつなぐタイツは、ボトムスです。色、質感、透け感、柄や編み方まで、こんなにバリエーションがあり、それほど予算をかけなくても冒険ができるアイテムはありません。

「ヴァンテーヌ」という雑誌で編集者をしていたとき、備品をしまう棚には、ネイビー、黒、ブラウン、グレーのタイツがそれぞれ色味の違いで、何十種類もあったのを思い出します。

さて、靴下。天竺編みより、リブのほうがカジュアル。それも、リブが太いピッチになればなるほど、よりラフな印象になる。もし、チェックのパンツであれば、柄の中の一番明るい色を選ぶと、靴下の色が際立ちフレッシュな印象になります。

逆に最も深い色なら、落ち着いてマニッシュな雰囲気に。白は、ジェンダー限らず、「ユニフォームライク」に見せてくれるので、はずし役にはぴったりです。

タイツは、圧倒的に使えるのは、グレー。

黒のスカート、靴に黒のタイツでは、少し重すぎるから、深いグレー。

イエローのスカートにボルドーの靴、なんていう「カラー×カラー」の場合も、正解は黒ではなくてグレー。前述のパンツでオススメしたのと同じ、ミドルグレーが一番。スカートがしっかりと厚手であれば、30デニールくらいの素肌がほんのり透けるものが良いし、サテンのような薄手、光沢がある素材なら、ウール混の厚手のものだとバランスがきれい。

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