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仕事で「ChatGPTを使いこなせる」人の「考え方」 成果を出すコツは「型」と「系統」にあり

東洋経済オンライン / 2024年10月30日 10時0分

まずは目的である「型」を考えてみましょう。業務において手間がかかっているのは、資料作成です。この作業を代わりにやってもらうので、「代行型」に当てはまります。

次に「系統」から、ChatGPTでできることを考えてみましょう。まずは「調査」で提案すべき内容や課題について調べて、調査内容をPowerPoint形式の資料に「生成」できますね。叩き台になる資料はChatGPTと「対話」しながら改善点を反映させることができます。

次に上司や取引先へ提出する前に間違いがないか「チェック」したり、データから根拠を示す「分析」もできそうです。最後に一連の作業を「プログラミング」で自動化できれば、定期的に行う作業として率化できるでしょう。

ここまで、業務改善の目的を「型」に当てはめて、実際の作業を「系統」として組み合わせる方法を説明しました。一連の流れから、ChatGPTを利用する目的を設定して、該当する業務を効率化するイメージがつかめたと思います。

なお、ChatGPTはつねに新機能の追加や精度向上などが反映されています。従来では実行できなかったり、性能に問題がある用途でも、後日試してみればできるようになっていることもあります。

人とAIの相互補完関係

ここまで挙げたChatGPTによる業務改善ですが、どんな用途であっても簡単に成果が出るとは限りません。ChatGPTの処理結果はプロンプトと呼ばれる命令文によって変化しますし、つねに同じ回答や処理を行うとは限りません。さらに最初は結果の精度が悪かったり、間違っている場合もあるでしょう。そのため、試行錯誤を繰り返すことが前提となります。さまざまなプロンプトや方法を試して、最適な方法を見つけてください。

最適な活用法を発見するコツは、最初から高い完成度を求めないことです。仮にChatGPTによる作業の精度が低くても、足りない部分は人間が支援すれば済みます。従来は人間だけで1時間かかった作業を、すべてChatGPTにやらせる必要はありません。まずは人間とChatGPTによって作業時間を少しでも短くする方法を探ってみましょう。そして試行錯誤の末に、1時間かかった作業が30分になれば、大きな成果となります。

そしてChatGPTを使って業務改善を実現できたら、周囲の人にも勧めてみましょう。あなた以外にもChatGPTや業務改善に関心がある人もいるはずです。

こうして自分以外にも仲間や知見を増やしていきながら、ChatGPTを社内で展開させていくことで、より大きな成果につながるでしょう。

マスクド・アナライズ

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