兵動大樹「心に響いた松本人志さんからの言葉」 若さを失っても、笑いは深くなっていく
東洋経済オンライン / 2024年10月31日 13時0分
ただ、僕が1人でしゃべるというイメージもなかったですし、1人でしゃべらずにコンビでやったらエエやんという声もありました。
チケットを買ってくださったお客さんが「整理番号4番でした」という報告をしてくださって「4枚しか売れてへんのか……」ということもありましたし(笑)、ローソンチケットなどの端末で自分でチケットをまとめ買いして、そのチケットを手売りする。そうしたほうが、チケット販売システムに売れた記録が残るので次につながりやすくなるんじゃないかと。
そんなこともやりながら、うめだ花月で月に1回のイベントを1年ほどやった時に、なんとかお客さんがついてくださっていました。
きれい事でも何でもなく、最初はこだま師匠の言葉をきっかけに必死に始めて、やり続ける中で「これを続けていかないと、自分はこの世界には居られない」と感じるようにもなって、どうにかこうにか続けてきた。
それが「人志松本のすべらない話」(フジテレビ系)にもつながって、いつの間にか仕事として成立していくようになっていった。ビジョンなんてことではなく、ホンマにありがたいご縁がつながった。これが正直なところです。
そうやって幸い、お仕事はいただけるようになった中、新型コロナ禍でお客さんに来てもらえなくなりました。さらに1本の映画に大きな衝撃を受けることになりました。
アンソニー・ホプキンスさんがアカデミー主演男優賞を受賞した『ファーザー』(2021年)という作品を見るんです。
アンソニー・ホプキンスさんが認知症の男性を演じてらっしゃいました。人は必ず衰える。今の状況ではなくなる日が確実に訪れる。そして、当たり前は当たり前じゃない。そんなことをコロナ禍と映画をきっかけに考えるようになりました。
人として死ぬのもそうやけど、芸人が死ぬ時ってどうなる時なんやろう。仕事がまったくなくなったとしても「芸人としては終わりです」とは告知されない。でも、実質的には死んだのと同じになっている。そこで、自分自身が「結局、芸人として何にも挑んでなかったな」と思うのはイヤやな。そう思ったんです。
どうなるかわからんけど、何事も当たり前ではないし、さらに挑戦をしておく。そこをすごく思ったんですよね。そこから、大阪・フェスティバルホールで「兵動大樹のおしゃべり大好き。」の公演をやらせてもらいましたし、「無理かもしれんけど、頑張ったらできるんじゃないか」ということに挑むようになりました。
笑いの職人を目指して
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