1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

好景気だと?米国在住者が語る「物価高の厳しさ」 NYの平均家賃は約80万円、夜の街も閑散

東洋経済オンライン / 2024年10月31日 17時0分

便利なコンビニ、フォックストロットなき後、公演後に空腹を満たすにはもはやファースト・フードしか選択肢がないが、今や人手不足で「ファースト」でもなければ、もはや安価でもない。インフレとともにハンバーガーの価格も高騰。我が家の近所のマクドナルドではビッグマック単体の価格が7.92ドル(1272円)まで上がった。

消費者は遠のき、批判も寄せられたことから、価格の変更を余儀なくされたマクドナルド社は2024年6月、「5ドルメニュー」の導入を発表した。マックダブルもしくはチキンサンドにポテト、ナゲット、ドリンクがついて5ドルというメニューは大幅な値下げを意味した。

ウェンディーズやバーガーキングなど、他のファースト・フード・チェーンも同様のキャンペーンを行い顧客の呼び戻しをねらった。この価格変更が突破口になるかは今の時点では誰にもわからない。

実感のない好景気と、実感のある物価高

先日行われたテレビ討論会の中でトランプは、「インフレがこの国を殺そうとしている」と言い、バイデンは、「インフレ対策についてはまだまだやるべきことがある。まずは食卓の周りの身近なものの価格を引き下げなければいけない」と答えた。

今、こうしてマクドナルドの窓際の席に座って5ドルのセットを頰張りながら「好景気」に沸くアメリカの景色を眺めつつ、ひっそりと本書を書いている。はてしなく実感のないこの好景気と、どこまでも実感させられるこの物価高を、世界は本当に羨ましく見つめているのだろうか。

サク・ヤナガワ:スタンダップコメディアン

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください