"異色"オーディション「ノノガ」に感じる新しい波 プロデューサー「ちゃんみな」の姿勢に共感続出
東洋経済オンライン / 2024年11月1日 12時30分
「ちゃんみなさんのもとでぜひ」と可愛らしくアピールして場をなごませる候補者もいるが、基本はまさに、そのひとの声、そしてそれを通して伝わってくる人生に耳を傾けるオーディションであることがよくわかる。
先ほど書いたように3次審査はグループ単位でのパフォーマンス審査。ここで求められるレベルは高く、どのパフォーマンスもそれだけで見応え十分だ。
各チームの課題曲は椎名林檎の「本能」や山口百恵の「プレイバックPart2」などもあってバリエーション豊か。あえて「ものまねになりやすい曲」をちゃんみなが選んでいて、そこにどう自分たちのカラーを出していくかが問われる。
だから原曲を自由にアレンジしていいし、ちゃんみなもむしろそれを求める。ちゃんみな自らがグループや候補者に細かくアドバイスをしたり、ひとつのサンプルとして自分で歌ってみせたりする場面も。この審査員と候補者の圧倒的な近さも、従来のオーディションではあまり見られないものだ。
「私は絶対に口パクはさせない」
またたとえデビューしたとしても「私は絶対に口パクはさせない」というちゃんみなの宣言もあった。
踊りながら歌うことはもちろん大変難しいことなのだが、それでも口パクをしないで歌うことは技術的にも可能だと、ちゃんみなは自分の経験を踏まえ主張する。まず声を聞かせてほしいという強い思いが、ここにも貫かれている。
そして本番となるパフォーマンス発表。あるグループのパフォーマンスでは、ちゃんみなとSKY-HIが感動して思わず涙ぐむ場面もあった。
「人を泣かせるんだったら、あなたは1000度泣かなきゃいけない」というのはちゃんみなの言葉。それを地で行くような候補者たちの努力の跡が、歌やダンス、そしてその表情からぐいぐい伝わってきたからである。
いずれのグループも実に個性豊か。「ちゃんみなのところにはこんな人たちが集まるんだね」と、パフォーマンスを見ていたボイストレーナーは感嘆していた。
オーディションは、単なる競争ではなく居場所を見つけるためのものになった
日本のアイドルの歴史は、オーディション番組とともにあった。
1970年代の『スター誕生!』からは山口百恵やピンク・レディー、1980年代の『夕やけニャンニャン』からはおニャン子クラブ、1990年代の『ASAYAN』からはモーニング娘。、さらに近年は『Nizi Project』からはNiziUといったように、各時代を代表する女性アイドルがオーディション番組から生まれてきた。その伝統のなかに、この『No No Girls』もある。
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