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道長が「娘の出産」に取った"あまりにひどい反応" 天皇に嫁いだ娘たちの出産に道長が抱いた願い

東洋経済オンライン / 2024年11月2日 12時0分

道長には、倫子が産んだ4女もいました。それが、嬉子です。嬉子は、1007年の生まれ。倫子、44歳のときの子どもでした。嬉子もまた姉たちと同じ運命を辿ります。1021年、敦良親王の妃となったのです。このとき嬉子、15歳、敦良親王は13歳でした。

1025年に、嬉子は親仁親王(後の後冷泉天皇)を出産しましたが、その数日後に亡くなってしまいます。突然の娘の死は、道長夫妻にとって、衝撃だったようで、涙を流し、茫然自失だったようです。女児誕生に不快感を示した一方で、娘の急死に我を忘れる道長なのでした。

(主要参考・引用文献一覧)
・清水好子『紫式部』(岩波書店、1973)
・今井源衛『紫式部』(吉川弘文館、1985)


・朧谷寿『藤原道長』(ミネルヴァ書房、2007)
・紫式部著、山本淳子翻訳『紫式部日記』(角川学芸出版、2010)
・倉本一宏『藤原道長の日常生活』(講談社、2013)
・倉本一宏『藤原道長「御堂関白記」を読む』(講談社、2013)
・倉本一宏『紫式部と藤原道長』(講談社、2023)

濱田 浩一郎:歴史学者、作家、評論家

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