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池袋駅から3駅の"穴場"「ハッピーロード」の全貌 駅直結のアーケードと眠らない本屋がある街「大山」

東洋経済オンライン / 2024年11月2日 9時0分

「駅周りの再開発が進んでいて、その影響で、アーケードも一部取り壊しが始まっています。街のシンボルのような存在なので、残念に思っている人も多いようですね」(長瀬さん)

ことの発端は、東京都が2015年に事業認可を受けた道路の整備計画だ。計画された道路は、ハッピーロード大山商店街と一部重なる。その部分のアーケードの解体が始まっているのだ。ただし、快く思わない関係者も少なくない。意見は二分し、反対運動も起こっている。

再開発は道路だけではない。合計4棟のタワーマンションの建設も進む。「家賃が上がって商売がやりにくくなってきた」と嘆く商店主もいた。

「それでも、大山は古くから住んでいる方が多いから、住民同士の繋がりは深いですよ。街ぐるみのお祭りなども盛んです。私もつい最近、近所のお祭りに招かれてお神輿を担いできたばかりです。

あと、食べ歩きの楽しみもオススメしたいですね。ドーナツ屋さん、アイスクリーム屋さん、たこ焼き屋さん、ケバブ屋さん、クレープ屋さんなどなど。ちょいと小腹が空いたときにフラッと立ち寄れるお店がたくさんあります。

中でも『ピエロ』というクレープ屋さんは行列ができるほどの人気。とにかく種類が豊富なんです。流行りのお店とは異なる昔ながらの雰囲気を醸し出しつつ、若い方からお年寄りまで人気な場所。大山ってそういう街です」(長瀬さん)

歩き回るのに疲れると、甘いものが欲しくなる。どうせなら古くからやっている店を探したい。できればタバコを吸えるとなおありがたい。

検索すると、ぴったりの店を発見した。先ほどおじゃましたくみん不動産のすぐ近くにある喫茶店「能舞台(板橋区大山東町45-2)」だ。

さっそく入ってみる。カウンター席が10人分。6人がけのテーブルがひとつに、4人がけのテーブルが4つの店内だ。ひといきついてから、クリームあんみつ(750円税込み)をオーダーした。

この地で40年以上、商売を続けている喫茶店

待っている間にタバコを1本吸う。店には「タバコは3️本まで」という独自ルールがあるので、緊張の一服だ。聞くとコロナの時期に、混雑を緩和するために作ったルールらしい。タバコを吸わない客からは好評で、今も続けているようだ。

運ばれてきたクリームあんみつは、バナナ、マスカット、柑橘系とフルーツの量が期待以上で幸福感が上昇する。それらの味を損なわない程度に黒蜜を回しかける。この塩梅が極めて重要だ。少し疲れているので、若干多めに使わせてもらった。

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