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スマホ見過ぎ「頭ガチゴチ族」はこの筋肉をほぐせ デスクワーカーは必須、頭が超スッキリするワザ

東洋経済オンライン / 2024年11月3日 9時20分

デスクワーカーが抱える「頭から首の疲労」をとるセルフケアを、解剖学知見からご紹介(写真:C-geo/PIXTA)

ストレッチトレーナーとして活躍する傍ら、インスタでの「筋肉のつながり」に関する投稿が大人気であるきまたりょう氏。

話題沸騰の書籍『筋肉のつながり図鑑セルフケア編』の著者でもある専門家による、デスクワーカーが抱える「頭から首の疲労」をとるセルフケアを、解剖学知見から紹介します。

全身をつなげる前後筋膜にアプローチ

デスクワークやスマホの操作が続くと、どうしても首から頭にかけて疲れがたまりやすくなりますよね。頭の後ろが凝っていると「ここだけほぐせばいい!」と思いがちですが、実は少し違います。体は筋膜というネットワークで全身がつながっているため、前後の筋肉をバランスよくケアすることが重要なんです。今回は、頭をスッキリさせてデスクワークをより快適にするための、正しいケア方法をわかりやすく解説していきます。

【図解】スマホやPCの見過ぎでゴチゴチになった頭はこうすればほぐせる!

まずは前のつながりである「胸鎖乳突筋」をほぐしていきましょう。

胸鎖乳突筋は耳の後ろから鎖骨と胸骨に付着しています。下に向かうと胸骨を通り腹直筋へ向かいます。この筋肉は頭を前に出す働きがあり、硬くなると上を向く動作や頭を後ろに引く動作がしづらくなります。また肩の動きに重要な鎖骨に付着するので肩の動きに影響する場合もあります。

頭が前に出ている時は同時に肋骨が前方にお辞儀しています。つまり胸鎖乳突筋から腹直筋までのつながりが下方に引き下げられています。頭の位置を後ろに戻す時に胸鎖乳突筋だけでなく、肋骨が起き上がることと腹直筋から胸鎖乳突筋までのつながりを引き上げる必要性があります。

胸鎖乳突筋のゆるめ方は親指と人差し指で筋肉の束をつまみ、程よく圧迫、もしくは小さく揺らします。首はデリケートな部位なので気持ち悪くならないように適度な強さで行いましょう。手の付け根を押し当てて皮膚の奥にある筋膜をフックして顔を反対側へ向けるやり方もおすすめです。

下記のイラストは胸鎖乳突筋を含む首の斜め前にある組織を伸ばしています。やり方は鎖骨の下に両手の指を沈めて下向きに引っ張りながら、耳の後ろを遠ざけるように頭を斜め後ろに動かします。首の角度や頭の向きを調整して伸びる場所を探しましょう。

首の付け根をゆるめるアプローチ

次に後ろのつながりにアプローチを加えていきます。

「後ろのつながり」は身体の背面を通っています。主には身体が前に倒れないように、丸まりすぎないように機能しています。

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