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スマホ見過ぎ「頭ガチゴチ族」はこの筋肉をほぐせ デスクワーカーは必須、頭が超スッキリするワザ

東洋経済オンライン / 2024年11月3日 9時20分

このつながりがすべて収縮すると全身を反る動作をし、前屈などの身体を折りたたむ動作ではこのつながりがすべて伸びる必要性があります。「前のつながり」とともに前後の動きに関わります。

ここでは特に「後頭下筋」をゆるめていきます。

眉から頭を越えて最初につながる部位が後頭下筋です。4つの小さい筋肉が首の付け根に存在していて、うなずく動作や横を向く時などに働いています。この筋肉は目の動きと連動し、首の付け根に指を置いて目を動かすと収縮を感じられます。デスク作業ではこの筋肉が硬くなりやすいです。

後頭下筋をゆるめるにはボールを首の付け根に当てて、気持ち良いと感じる圧でリリースします。位置の探し方は指を首の後ろからすーっとスライドさせると頭の骨にぶつかり、その下に後頭下筋はあります。この筋肉はセンサーが豊富で感度の良い方は指を触れているだけでもゆるんできます。

知識の有無で結果が変わる

以上、簡単にできるセルフケアをご紹介しました。

現在はインターネットで検索するだけで、いろいろなストレッチ法や筋膜リリース法など、セルフケアに対する情報が無数にでてきます。どれもやり方がわかりやすく説明されていて素晴らしいものばかりです。

でも実は、同じセルフケアをするにしても「身体の仕組みを把握して行っている人」と「なんとなく真似をしている人」では効果に雲泥の差があります。

実際に私がストレッチトレーナーとしてお客様に指導する中でも、ストレッチのやり方をただお伝えするより、資料を見せながら「ここがつながっているから、こういう風にやってみてください」と説明を加えたほうがストレッチの効果が増すのを経験しています。

「いま伸びている筋肉は、どの筋肉とつながっているのか」

「なぜこのようにストレッチをするのか」

「特定の部位をゆるめると全身にどのような影響があるのか」などといった知識を学び、理解することが重要です。

今まではただ患部を揉むことしかできなかった状態から、「ここがつながっているから、ここをほぐしてみようかな」などと自分で考えて対応できるようになりますので。

そして最後に、大切なことは「全身のバランス」です。

身体を総合的に見ながら、1カ所だけに偏ったストレッチは気を付けるようにしましょう。

続きを読む:筋肉の達人が伝授「脚の疲れ」簡単に解消するコツ パンパンのふくらはぎはこうやってほぐそう

きまた りょう:ストレッチトレーナー、米国 Dr Ida Rolf Institute 認定ロルファー

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