1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「突然死の義父」が隠した"孤独すぎるゴミ屋敷" あまりに突然の死…残された家族が見た驚きの光景

東洋経済オンライン / 2024年11月3日 12時0分

「“大丈夫”という言葉自体が、ある種のSOSなんじゃないかと思うときもあります。実際、人にゴミ屋敷の相談をするってなかなか難しい。

今回のようなケースを取り上げると、よく視聴者さんからまるで親を見放していたかのような指摘が入ることがあります。

でも、毎月のように顔を合わせていても、外で会っていた場合、実は実家がゴミ屋敷になっていたなんてことはよくある。いつも家に上がっていたのに急に入れてくれなくなったとしたら気付くかもしれないですが、そうでもない限りゴミ屋敷であることを見抜くことは難しいと思います」

そこで二見氏が訴えるのは、「どう察知するか」ではなく「そうなったときにどうするか」。ゴミ屋敷が発覚したときに、「なんでこんなことになったの?」「なんで言ってくれなかったの?」と責めてしまえば、またゴミがたまり出したときに萎縮して相談ができなくなる。そして、またゴミ屋敷になってしまう。

「1回目は仕方ないと思っています。なら、2回目をどう防ぐかに重点を置いたほうがいい。“これから頑張っていこう”と、前を向いた言葉をかけてあげることが大切です。ただ、これは人によって正解が違うので本当に難しいんです」(二見氏)

そして、ゴミ屋敷まっしぐら

「次はこうなる前に相談してね」

一見すると配慮した優しい言葉のように思えるが、仮にまた部屋が荒れてしまったとしたらどうだろうか。

すでに事後なのでもう相談ができない。というより、もともと相談ができない性格だから1回目も相談ができなかったのだ。そして、ゴミ屋敷まっしぐらである。

では、事前策として「部屋の掃除はできてる?」と定期的に声をかけたらどうだろうか。つねに気にかけてくれている存在であると思う一方、「信用されていない」「監視されているみたいだ」と不信感やプレッシャーを感じ、パンクしてしまうかもしれない。

そうなってくると、何をどうしたらいいのかわからなくなってくるが、二見氏の言うとおり、これには本当に正解がないのだ。しかし、だからこそ、イーブイのような業者が誰にも相談できない人がすがることのできる場所として存在しているのである。

【写真】「こんなのまだ残してたんや…」義父の生活の痕跡が残るゴミまみれの部屋(45枚)

國友 公司:ルポライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください