1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「円安で保険料払えない」外貨建保険にどう対処? いったん解約はありだが、注意点も

東洋経済オンライン / 2024年11月4日 7時40分

ただし、その分、万が一の際に受け取れる保険金額は減ります(払済みの取扱をしていない保険会社や商品もありますので確認が必要です)。

「保険料の払込み期間」を確認する

保険期間(一生涯や満期までの期間)と、保険料を払い込む期間は、同じであるとは限りません。

例えば、保険料を5年や10年で全て支払ってしまう分、トータルの保険料を安く抑えられる形になっている商品があります。こうした場合、保険料の払込み期間を確認することで、この先ずっと保険料を払い続けていかなければいけないという思いから解放され、落ち着いて、あと何年でどのくらい保険料を払うことになるのか改めて試算することが可能になります。

ドル建保険は、円安になると、支払う保険料だけでなく、受け取れる死亡保険金や解約返戻金も円に換算すると増えます。

例えば、死亡保険金額10万米ドルのドル建終身保険に加入する場合、契約した際の為替レートが1ドル100円だったと仮定すると、この時点では将来、受け取れる保険金は1000万円です。

ところが、万一のことがあって保険金を受け取る際に、為替レートが1ドル150円になっていた場合、実際に受け取る保険金は1500万円となり、当初の契約時よりも円に換算すると500万円増えたことになります。

いったん解約して解約返戻金を受け取る手も

このように、加入した時よりも円安になっている場合、解約返戻金(解約した際に戻ってくる金額)も円に換算すると増えていますので、加入してある程度の期間が経過している場合、解約返戻金がこれまで支払ってきた保険料の総額を上回っていることもあります。

この場合には、無理をして保険料を払い続けるよりも、いったん解約して解約返戻金を受け取り、そのお金で「一時払(加入する際に、保険料を一括で支払うタイプ)の生命保険」に加入することで、これまでと同等の保障を持ち続けながら、この先の保険料の負担をなくすという方法もあります。

ただし、新たな保険に加入することになるため、被保険者の健康状態によっては入れない場合もあり、保険商品や解約のタイミングなど、担当者や保険会社によく相談して進めることが大切です。

Q2:これから米ドル建保険に加入する際には、どんなことに気を付ければよいでしょうか?

ポイント①:自分が許容できる為替リスクを想定した保険料で加入する

生命保険は長期にわたる契約を前提としているため、この先10年、20年、払える保険料であることが前提になります。加入する際には支払える保険料水準であっても、将来、円安がより進んだ場合に払えなくなってしまうような保険には加入するべきではありません。無理のない範囲の保険料で保険金額を設定して加入するようにします。

リスクを減らすには?

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください