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「妻の愚痴に毎日付き合うのが苦痛」問題の解決法 「共感」と「同感」は似ているようで大きく違う

東洋経済オンライン / 2024年11月5日 19時0分

悩みや相談に対して、男性脳はすぐに解決策を提示しようとします。

狩りに出て獲物をとることに長けた男性脳は、何か問題が起きれば、解決しなければ気が済みません。問題を前にして、人間関係を気にしたり、他人の機嫌をうかがったりして、命を落としてはたまらないのです。どんな問題であれ、即座に解決する必要があると考えるのです。

一方で女性は、男性が狩りに出ている間、女性と子供だけで家を守ることになります。そこでは、命の関わるような問題は起きづらいものの、集団で共同生活を送っているため、人間関係がこじれることがリスクになります。

そのため、女性脳にとって、何か問題が起きれば、その問題はいわば「関係性づくりの道具」となります。

問題を別の誰かに相談したり、噂話にしたり、陰口を叩いたりしますが、解決しようとしているわけではないのです。その悩みをネタに、人間関係を構築しているわけです。

このように脳に違いがあるため、男性は、女性が悩みや問題を相談してきたときに、解決しようと謎のアドバイスをするのではなく、ただ話を聞いて共感する必要がある、というわけです。

20年以上前からこのことを知っている私は、ビジネスにおいてもこのテーマを散々扱ってきました。

ここで、ちょっと視点を変えてみます。

「共感が大事」というけれど

「共感」と「同感」の一見似たようなこの2つの言葉に、どのような違いがあると思いますか?

共感と同感は、似た言葉ですが、この2つはコミュニケーションにおいて、大きな違いを生みます。

同感:同じ意見であること
共感:相手が感じたように感じてあげること

たとえば、女性の友人から次のような相談をされたら、皆さんはどう対応しますか?

「いま付き合っている彼氏がいるのですが、暴力をふるいます。機嫌が悪いと、蹴ったり叩いたりしてきます。でも、暴力があったあとはすぐに反省して心から謝ってくれるし、すごく優しくなります。暴力がイヤだから別れたいけど、その優しい彼が好きで、離れられません。どうしたらいいのでしょうか」

安易には返答しにくい、ナイーブな相談です。

そのため、傷ついてる彼女の気持ちを考え、彼女の意見を否定せず、全面的に寄り添うようなアプローチをとるべきでしょう。しかしその場合でも、じつは2つの種類があります。

同感アプローチと共感アプローチです。

その友人に対して、何らかの意見を主張したなら、それは「同感アプローチ」になっています。

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