「センサリールーム」導入の先駆者・川崎Fの使命 発達障害・感覚過敏のある子もサッカー観戦を
東洋経済オンライン / 2024年11月5日 8時0分
音や光など五感の刺激を抑え、発達障がいや感覚過敏の特性がある人に配慮した空間「センサリールーム」の設置が日本のスポーツ界で広がり始めている。スポーツ観戦には大観衆の人混みや大音量の歓声がつきものだが、スタジアム内にセンサリールームをつくることで誰もが観戦を楽しみ、SDGsの「誰一人取り残さない」という理念を体現できる。2019年7月に日本で初めてセンサリールームをホームスタジアムに導入した、Jリーグ・川崎フロンターレ プロモーション部の吉田沙智氏に詳細を伺った。
年に一度の特別イベント「えがお共創プロジェクト」とは
──川崎フロンターレがセンサリールームに注目したきっかけを教えてください。
【写真を見る】川崎フロンターレのセンサリールーム。気持ちが落ち着くようなスヌーズレンやクセになる触り心地のプチプチなど、子どもたちそれぞれの好みに合うようさまざまなアイテムを備えている
2017年の冬に、発達障がいをテーマとした「心のバリアフリー・シンポジウム」(JTB主催)が川崎市で開催されました。シンポジウム参加企業のJTB・全日本空輸(ANA)・富士通の3社と川崎市が一丸となって、スポーツを通じたユニバーサルツーリズムを行いたい意向があり、川崎フロンターレの親会社である富士通からわれわれに声がかかりました。
フロンターレといえばサッカー観戦なので、どうすれば発達障がいの子どもたちが心置きなく現地観戦できるかを考える中で、センサリールームの存在を知りました。
そして、発達障がいのある子どもたちへの取り組み「えがお共創プロジェクト」として、2019年7月27日、ホームスタジアムの等々力陸上競技場(現:Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu)でのセンサリールーム特設が実現したのです。対戦相手の大分トリニータからも参加者を募り、大分から現地までのアテンドをANAに担当してもらいました。
【写真】川崎フロンターレの「センサリールーム」内部や、「えがお共創プロジェクト」のイベント当日の様子
──「えがお共創プロジェクト」の骨子は、どのようなものですか。
スタジアムでのサッカー観戦にハードルを感じる発達障がいのある小学生のお子さんとその家族を対象にした、年に1度の特別企画です。初回の2019年は川崎市が主催し、川崎市自閉症協会が共催、そしてJTB 、ANA、富士通、コス・インターナショナル、Jリーグ、川崎フロンターレが協力という形で参加しました。
この記事に関連するニュース
-
【新刊】『発達障がい&グレーゾーン 楽しく遊びながら子どもの「発達」を引き出す本』(青春出版社) amazon予約開始
@Press / 2024年12月26日 10時0分
-
【さいたま市版SOIP】参加スポーツチームがフルプロトタイピングへ進む採択企業を決定!
PR TIMES / 2024年12月25日 16時15分
-
サッカー日本代表・三笘薫が自身のドリブル技術を書籍で徹底解剖
PR TIMES / 2024年12月25日 11時45分
-
【さいたま市版SOIP】参加スポーツチームがフルプロトタイピングへ進む共創プランを採択!
PR TIMES / 2024年12月20日 15時45分
-
ドコモCS東京支店様 特別協賛の『LOCAL HEROES CUP 2024』の開催決定!2024年12月26日 富士通スタジアム川崎にて開催!
PR TIMES / 2024年12月20日 10時45分
ランキング
-
12025年「値上がりしそうな中古車」何がある? 「インプ/ランエボ」もヤバい!? 米国「25年ルール」解禁で国産の“名モデル”海外流出の危機! 今買っておくべき5台は
くるまのニュース / 2025年1月2日 19時10分
-
2めちゃ遅い…「ノロノロ運転」は違反? 「10キロおじさん」が過去に話題! 知らないうちに「逆あおり運転」となる条件とは?
くるまのニュース / 2025年1月2日 17時10分
-
3電気・ガスなし築73年「廃団地」が満室の不思議 廃団地を90万円で購入して貸し出したら…
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 8時0分
-
4こんな10円玉があるの!? 一見“偽物”のようにも見える10円玉が「6500倍」の価値に大化けしたワケ
オールアバウト / 2025年1月2日 21時50分
-
5スポーツ健康科学の専門家が教える…ラクに筋肉を取り戻す「エキセントリック運動」【正月は体に悪い】#4
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月2日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください