30代までの「知的インプット」足りない人が陥る穴 効率化できず時間を投入するしかない悪循環に
東洋経済オンライン / 2024年11月6日 7時30分
社会人にとって時間の使い方はそれこそ最重要の要管理項目だ。
1日24時間、という時間は当然皆同じだが、その24時間の使い方はまさに人それぞれであり、個性の発揮しどころだ。
どのようにして効率的に時間を確保するか
本連載の読者の多くは仕事をもった社会人だと思われるが、仕事をしていれば1日の3分の1くらいは仕事に費やす事になるだろうし、それに通勤時間や睡眠時間といった固定的な時間を考慮するとますます時間はなくなる。
ましてや家族がいて家事や育児も、となるとそれこそ24時間じゃ全然足りない、という事にもなりかねない。
ではそういった中、今自分に一番必要なのは何か、24時間の時間配分をどうするべきかは、年齢によって変わってくる。
20代や30代前半のビジネスパーソンにとっては、今後ビジネスという競争を乗り越えるために知的インプットをいかに増やすか、が非常に大切であるし、優先順位が高くあるべきだ。
一方で、それ以降のビジネスパーソンにとっては、もちろん知的インプットの時間はビジネスパーソンとして当然大切だが、仕事においてはよりアウトプットに比重を置くべきだし、よいアウトプットを出すためにも睡眠時間の確保を含めた体調管理も重要だし、家族との時間の共有や今後の長い人生を実りあるものにするための趣味や教養のための時間確保も大切になってくる。
言い換えると、30代前半までは優先順位を下げていた、生活維持のための時間と人生のクオリティーを上げるための時間の優先順位を高め、一方で知的インプットのための時間の比重を下げる、という事になろう。
長い人生において、そのようにして最終的にワークライフバランスを取る、という考え方である。
仕事が中途半端だと、最適なバランスにはならない
仕事をしなくても生きていけるという恵まれたヒトはほぼいないだろうし、大半のヒトは仕事とはほぼ一生の付き合いになるだろう。
そう考えると、仕事、つまりワークの部分がいつまで経っても中途半端では人生における最適なバランスなんて考えられないのだ。
仕事が中途半端だといつまで経ってもその部分における効率化を図ることができず、効率化できないから時間を投入するしかいけなくなり、時間を仕事に大量に投入しないといけないから、他の事をする余裕がどんどんなくなり、人生におけるバランスがいつまでも悪い、という状態になってしまう。
だからこそビジネスパーソンとしての修業期間である30代前半まで、頭も柔らかく、体力気力もあるこの時期においては知的インプットを極限まで増やす必要があるのだ。
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