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地方の「教育困難校」で起きているリアルな問題 教育現場の課題も昔からがらりと変化している

東洋経済オンライン / 2024年11月7日 8時20分

その原因として、中山先生は、「負の価値観の蓄積」と「負の習慣の蓄積」という2つの原因を考えます。

「1つ目の原因である負の価値観については、親が原因だと考えます。親が『勉強なんか何も役に立たないから授業なんか聞かなくていい』などと、小さい頃から子どもに教えているようです。

もう1つの負の習慣に関しては、親が原因であることに加えて、先生が小学校低学年のころから子どもを注意せず、なあなあにしてきたことが大きいでしょう」

先生によっては、授業中に生徒が歩いたり、私語がうるさくても、容認してしまうこともあるようです。低学年のうちから、授業中の態度も含めて指導しないと、たとえ高学年でいい先生が指導するようになっても、授業態度を変えるのはなかなか難しい部分があります。

中山先生が例に挙げた学校では、現場での授業デザインがうまくできていない現状から、現在も高学年のクラスをリカバリーするための対策を講じています。

過去の教育事情を振り返りつつ、都道府県の中でも、地方の郊外にある学校を訪問し、視察してきた経験を話してくれた中山先生。きびしい教育現場の現状から、地方の現代型「教育困難」の窮状が伝わってきました。

濱井 正吾:教育系ライター

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