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「それは違う」「嫌だ」そう言える人は素敵だと思う ジェーン・スー×桜林直子が雑談で交わした事

東洋経済オンライン / 2024年11月7日 14時0分

人の期待に応えたいとか、誰かを助けたい、役に立ちたいという動機からやる気が出てくる側面はもちろんあるでしょう。人が喜んでくれたらうれしいし、誰かの助けになることはひとつの原動力になります。

しかしそれは、自分の内側から湧いてくる欲とは別ものだと思います。

一緒にしてしまいがちだけど、ここは注意深く慎重に、本当に自分の内側から湧いてきてる欲か、それとも誰かの期待に応えたいのか、区別して取り扱ったほうがいいです。

また、自分がやりたいことをやっていても、一見充実してるように見えながらも本人は結構苦しいというケースもあります。あれもやりたいこれもやりたい、けれど、実は何をやりたいのか本当のところはわからなくて、正解を求めてあちこち手をつけているということがあるのです。

自分の外側に正解を求めてもキリがないので、自分の内側から湧いてくる欲を見つけることが大事です。

では、内側から湧いてくる欲をどうやったら見つけられるか。

子どもの習い事だったら片っ端からやってみるのもいいかもしれませんが、大人になったら手当たり次第やるより、むしろ自分と向き合ってみるのがいいと思います。

自分のもともと持っている性質や芯にある欲を知る作業が必要だと思います。

それは違うんじゃない?

<スーさんの話>

「それは違うんじゃない?」「これは不愉快だよ」と、怒りや異論を正しいときにちゃんと表明できる人は素敵です。

かつては我慢強いほうが人徳があると思っていて、不愉快だったり嫌だなと思うことがあっても、平気なフリというのかな、何でもないことのように振る舞っていたこともありました。

でもあるとき、私に我慢を強いたり軽んじたりする人たちって、何の考えもなく、ただムードや雰囲気で無意識にやってるって場合が少なからずあることに気がついた。そしたら急にばかばかしくなって、そんな人たちのために我慢するのはやめようと決めました。

そこから徐々に、私はふてぶてしくなりました。

講演会でよく言うのが、「過ぎたら女は舌打ち」です。ムカついたときにムカついた顔をするのは大事ですよという話をしてます。

というのも、中年女性はえてしてみんなのサポートをしてくれる、ものわかりのよい妖精のような存在として扱われることが多い。不愉快なことをされたときには、それが不愉快だとちゃんと伝えたほうがいいと思っています。

結構大きい音の舌打ちをすると、みんなビビります。それで事態は変わっていく。家で舌打ちの練習してください。

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