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メトロ上場で注目、鉄道「株主優待」おトクなのは? 乗車券や割引券、JR4社と大手私鉄15社を比較

東洋経済オンライン / 2024年11月7日 6時30分

東京メトロ有楽町線・副都心線の17000系電車(編集部撮影)

10月23日に東京メトロ(正式な社名は東京地下鉄)が上場した。初値は1630円で売り出し価格の1200円を上回り、一時は時価総額が1兆円を上回った。

【一目瞭然】株主優待制度は各社でさまざま。東京メトロの上場で改めて注目、JRの上場各社と大手私鉄、株主優待がおトクなのはどこ?

鉄道株は長期保有する人が多いとされる。その理由の1つとして挙げられるのが株主優待だ。東京メトロの場合は、電車全線きっぷまたは電車全線定期乗車証に加え、ECサイトのクーポン券や「地下鉄博物館」の招待券、そば処「めとろ庵」のかき揚げ券などがある。

株式の売買単位は基本的に100株が1単元となっており、東京メトロの株も最低100株から購入できる。しかし、株主優待を手にできるのは200株からである。個人投資家(兼鉄道ファン)からすれば、何株保有していれば優待が得られるのか、さらにどんな優待があるのかは気になるところだ。JR上場4社と大手私鉄15社の株主優待について調べてみた。

大手私鉄とJR、何株でどんな優待が?

鉄道会社の株主優待の基本形態は、鉄道やバスの乗車証、自社関連施設の無料券や優待券などで、とくに私鉄の場合は主に沿線で役立つ内容であることが多い。よって、株主になるとお得な沿線ライフを送ることができるのはどこなのかという観点もあるだろう。

【表でわかる】JR上場4社と大手私鉄、株主優待で電車に乗るためには何株必要?優待を受けるのに必要な株数とその内容一覧

各社の株主優待の内容で基本となるのは、鉄道利用に使える、または割引となる券だ。最低限の株数でもらえるのは、大手私鉄の場合は片道1回利用できる回数券タイプの乗車券。JRは東日本・東海・西日本が割引券、JR九州は1日乗車券である。

JR上場4社や大手私鉄各社の株主優待は、1単元(100株)で受けられる会社が大半だが、東京メトロと同様にそれ以上必要な会社もある。名古屋鉄道と京阪HD、南海電気鉄道は200株から、JR東海と小田急電鉄は500株からとなっている。

最低限の株数でどのような株主優待、とくに鉄道利用に関する優待が受けられるのか。大手私鉄各社から見てみよう。

まずは100株で優待が受けられる各社から。たとえば東急は、100株で年2回、電車・東急バス全線きっぷ2枚(年間4枚)が発行され、このほかに東急百貨店・東急ストア・東急ホテルズの優待券がもらえる。100株だと18万円程度。沿線の人に買ってもらうことを強く意識しているといえそうだ。

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