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「青かった街が赤に」激戦州"トランプ化"のリアル 盛り上がっていたハリス陣営は次第に意気消沈

東洋経済オンライン / 2024年11月7日 0時0分

喜ぶトランプ氏の支持者たち(写真:Eva Marie Uzcategui)

民主党のカマラ・ハリス副大統領(60)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(78)が一騎打ちとなったアメリカの大統領選は11月6日未明(アメリカ東部時間)、AP通信がトランプ氏勝利に当確を報じた。

【写真】ペンシルバニア州のレビットタウンで目立つようになったトランプ氏支持の看板

トランプ氏がホワイトハウスに返り咲くことにより、協調と民主主義を守ることを継承してきたバイデン政権とは異なる時代が訪れる。アメリカはグローバル・リーダーではなく、リーダーに知性や常識が求められた時代も終わった。

異例の”フライング勝利宣言”

トランプ氏は当確速報より3時間ほど前の6日午前2時過ぎ、南部フロリダ州ウェストパームビーチに集まった支持者らを前に早々と「勝利宣言」をした。主要メディアが「当確」を打つ前の勝利宣言は、極めて異例だ。

大歓声に包まれたトランプ氏は「第47代と第45代の大統領に選ばれたというすばらしい栄誉を国民に感謝したい」と笑みを浮かべた。

勝敗を分ける7つの激戦州のうち、AP通信は早い段階で南部ノースカロライナ州とジョージア州をトランプ氏が獲得することが確実だと報じた。激戦州のうち両候補が喉から手が出るほど「獲得」を願った北部ペンシルベニア州でも、トランプ氏が勝利した。

実は5日午前、私は話題のペンシルベニア州にあるレビットタウンにいた。リベラル派市民が圧倒的に多い大都市フィラデルフィアから東北に32キロの郊外の街だ。

都会に近いため、歴史的に民主党が勝利していた街だが、地元紙が「レビットタウンがホワイトハウス行きを決めるかも」という記事を出した。街をくまなく歩いた記者によると、かつてないほど住宅地でトランプの立て看板を見るようになったという。つまり、トランプ派が目立って増えてきたことを示す。

「ハリスが勝ったら、この世の終わり」

レビットタウン駅からUberに乗り、運転手のハリー氏に「投票に行った?トランプの看板があるね」と聞くと、「ハリスが勝ったら、この世の終わりだ」と即答してきた。

ショッピングモールで話しかけたポーラさんの一言目はこれだった。

「今朝投票したけど、国境がオープン(で不法移民が流入してくる)という問題が心配で、特にこれはこの地域で、3人のティーンエイジャーが行方不明になっているのに関係しているからなの。3人とも14歳の“アメリカ人”で、人身売買の疑いがあるの」

明らかに彼女はトランプ派だ。トランプ氏は「不法移民は、犯罪人だ。テロリストになって通りを闊歩している」という誤情報を繰り返し、移民政策への差別主義を煽ってきた。

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