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家で観る映画に迷ったら…週末の「気分別」3作品 エンタメ、社会派、ヒューマンドラマを楽しむ秋

東洋経済オンライン / 2024年11月8日 8時0分

左:『モガディシュ 脱出までの14⽇間』 ©2021 LOTTE ENTERTAINMENT & DEXTER STUDIOS & FILMMAKERS R&K All Rights Reserved.(写真:カルチュア・エンタテインメント提供)、中央:『ワンダー 君は太陽』 Wonder © 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. Artwork & Supplementary Materials © 2018 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved. (写真:キノフィルムズ提供)、右:『さがす』 ©2022『さがす』製作委員会(写真:ギャガ提供)

仕事で忙しくて平日はなかなか映画を観ることができない。そこで週末に映画をいざ観よう、と思っても作品選択肢が多すぎて、結局なにを観ていいかわからない……。そんな人に向けて週末の金土日、それぞれの気分に合わせたおすすめ映画を紹介します(なお、気分は独断と偏見ですが)。

【写真を見る】怒涛のカーアクションが痛快、映画『モガディシュ 脱出までの14日間』のワンシーン

Amazon Prime VideoやNetflixなどのサブスクリプションサービスで配信されている作品をピックアップしていますので、秋の夜長のお供にどうぞ。

スケール感を味わう『モガディシュ 脱出までの14日間』

金曜日の気分とテーマ:
仕事を終えて開放的な気分!非日常な世界をのぞいてワクワクしたい。映画ならではのスケール感を味わえる作品

『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)
Amazon Prime Video/U-NEXT/Huluにて定額内で視聴可能(2024年11月6日時点)

「事実は小説よりも奇なり」なる言葉がありますが、韓国映画『モガディシュ 脱出までの14日間』(2021)は、まさにその好例だと言える作品。

ソウル五輪を成功させた韓国が、北朝鮮よりも先んじて国連への加盟を目指していた1991年。

ソマリアの首都モガディシュで、ロビー活動と妨害工作を行っていた韓国と北朝鮮の大使員たちが、現政府に不満を持った反乱軍による内戦に巻き込まれてしまいます。

敵対しているはずの両者が極限状態の中で歩み寄りながら、決死の脱出を試みる姿が実話を基に描かれた作品です。

韓国では2021年のNo.1ヒット作(興行収入・観客動員数)となり、海外を舞台にしながらも、朝鮮半島の南北問題を浮き彫りにさせた展開も秀逸な映画です。

国際的な社会問題を声高に訴えるだけでなく、誰でも楽しめるエンタメ映画に仕上げた韓国映画界の底力に感服させられます。驚くべきことに、近年になってようやく本事件の顛末が公表され、映画化が実現したという経緯がありました。

事件の顛末が“公表”されたという、韓国とのお国柄の違いにも驚くばかり。

知られざる史実を映画の題材にすることは、『大統領の陰謀』(1976)や『バイス』(2018)など、ハリウッド映画のお家芸的なジャンルだったりしますが、残念ながら日本映画ではなかなか成立しにくいジャンル。

この作品は、韓国と北朝鮮の大使たちが、“脱出”という同じ目的のために手を組むという展開によって、相互理解を描くのかと思えば、国際情勢の現実に翻弄されてしまうという苦い終幕は、平和であることの意味を多角的に考えさせられたりもします。

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