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MacBook Pro"実質値下げ"高まったお買い得感 Apple Intelligence対応で性能を底上げした

東洋経済オンライン / 2024年11月8日 1時0分

しかし、今回のMacBook Pro M4は違う。

M4プロセッサーの高性能化と、Apple Intelligence導入に伴う仕様の底上げによって、非常にお買い得なモデルになっているのだ。

無印M4でもAIに強い性能

Intel CPUを使っていた時代だと、下位モデルは本当に性能が低く、解像度の高い動画の編集や、3Dグラフィックスを扱うような仕事だと、コマ落ちが発生したり、待たされたりすることが多かった。

しかし、Mシリーズチップ世代になってから、性能向上は著しく、たとえ初代のM1でも一般的な人が使うレベルであれば、ストレスを感じたり、待たされたりすることはなくなった。またバッテリーの消費も少なく、発熱も少ない。

これまでベンチマークを取り続けてきたところ、Apple Siliconは1世代で15~20%性能が向上する。間をとって世代ごとに17.5%性能が向上してきたとすれば、3世代で性能は1.62倍になるということになる。これは、計測データとおおよそ合致する性能だ。

つまり、M4世代は、M1世代のおよそ1.6倍の性能を持つということだから、これはかなりの性能向上であることがおわかりいただけると思う。

それだけではない、アップルはApple Intelligenceの導入を決めてから(ハードウェアの性能に影響しているのはM3世代以降と思われる)、Neural Engineの大幅な増強を図っている。

そのことは、ベンチマークでも明らかで、Geekbench AIで計測したところ、MacBook Pro M4のNeural Engine性能は、MacBook Air M1のそれの、約1.46~3.15倍の数値を叩き出す。これは、今後増大していくApple Intelligenceでの処理に大きな影響を及ぼす話だろう。

前述した通り、今回発表されたモデルから、ユニファイドメモリの最低搭載量が16GBからになっている。おそらく、Apple Intelligenceでメモリも消費するのだろう。従来やっていた作業を問題なくこなしながら、Apple Intelligenceも動かすために、メモリ搭載量を増やしたのではないかと推測できる。

同価格でもさまざまな機能追加

アメリカでは、この「一番安いMacBook Pro」の価格は長らく1599ドル。そして今回、円安の進行が止まっているため、円ベースの価格も前回と同じく24万8800円となっている。

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