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なぜ年を取ると「しょうゆをドバドバ」かけるのか 高血圧になると腎臓にも負担がかかってしまう

東洋経済オンライン / 2024年11月10日 16時0分

これは血液を全身に送り出すポンプのような役割を担う心臓にとっては大変な重労働で、たくさんの血液を押し出すために強い圧をかけて血液を全身に送り出さなくてはなりません。

その結果、血圧を上げる必要が出てきます。このような流れで、塩分をとり過ぎると、血圧が上がるのです。

本来、私たちの味覚は、体に必要なぶんだけの塩分で満足するようなしくみになっています。しかし、年齢を重ねると味覚、中でも塩味を感じる機能が落ちてきます。ある研究では、塩味を感じる機能が若い頃の12分の1まで衰えてしまうという結果も出ていました。

つまり、本人が気づかないうちに塩分の摂取量が増えてしまうということです。

日頃から、しょうゆをドバドバかけてしまいがちな方は要注意。その結果、高血圧を招きやすくなります。高血圧になると腎臓に負担がかかるようになります。年齢を重ねるにつれ、徐々に味覚は衰えるということを自覚して、塩分控えめな食事を心がけることが大切です。

髙取 優二:医学博士、腎臓専門医

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