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渋谷「宮下公園フードコート」で私が呆然とした訳 「もう若者の街じゃない」と言われるがここは違った

東洋経済オンライン / 2024年11月10日 8時40分

メインにチャーハン&炒麵のハーフセット、おかずは一番人気だという「オレンジチキン」と耳なじみのない「モンゴリアンポーク」、さらに「エッグプラントトーフ」なるものを選んだ。

ちなみにこの店はフードコートには珍しくドリンクバーがあった。

さて、もう一つはどうしよう。ほとんどの店が珍しいといえば珍しいものの、ポキをフードコートで食べることってそうないよなあ、と思いMAGURO MARKETをチョイス。白米抜きの「おつまみポキ」を注文する。

さらに、今回はこの後に宮下公園で駄弁る学生気分に浸ろうと、VALUMEで柚子と「スプライト」のモクテルを注文。この店では「宮下チュロス」なる、小さく切ったチュロスを販売していた。

フードコートには珍しく、呼び出し用の機械はなし

今回はいずれの店舗でも、呼び出し用の機械はなし。その場で商品の提供であった。

さっそく中華料理とハワイの味、そしてドリンクを並べ、いただいていく。よく考えたらPANDA EXPRESSはアメリカ発のチェーンだし、スプライトもコカ・コーラ社の商品。これだけ国際色豊かなラインナップで、意図せずアメリカオンリーのチョイスとなってしまった。

PANDA EXPRESSのプレートは、1500円ほどでこのボリュームと考えるとかなりうれしい。なお今回選んだものの他にも、麻婆豆腐や牛肉を使ったメニューなどがあり、バリエーションはかなり豊かだった。

まずは、今日初めて耳にしたモンゴリアンポークなるメニューから食べる。

具材は豚肉とパプリカ、玉ねぎにネギ、あとはエリンギらしきキノコなど。酢豚っぽい具材と味付けだが、酢豚よりは酸味や甘みがなく、万人受けする味に感じる。

これはご飯が進むなあと思ったのだが、今回は純粋な白米がなく、炭水化物はチャーハンと炒麺。

これはちょっと失敗したかもと後悔したのもつかの間、チャーハンは非常にシンプルだがおいしいし、炒麵も焼きそば風の見た目ながらソース焼きそばとはまた違う、中華風の味付けで文句なしである。

オレンジチキンは、揚げた鶏肉にオレンジの風味が少々香るタレを絡めたもので、一番人気にもうなずける味わい。

残るエッグプラントトーフは、麻婆豆腐と麻婆茄子が合体したようなもので、そこそこ辛いがこちらもおいしい。

スペシャルポキも食そう

ちょっと脂にやられたので、ポキで中和しよう。

今回注文したのは「スペシャルポキ」。マグロとサーモン、他にアボカドや紫玉ねぎなどが載っており、選べるソースはスパイシーマヨにした。

スパイシー感はそこまでなく、マイルドな味わいでアボカドと玉ねぎ、そして刺し身の食感がそれぞれ違って楽しい。

屋上に戻ると、さらに賑わっていた

そんなこんなであっという間に平らげ、モクテルで一呼吸。夜風に当たろうと屋上に戻ってみると、まだまだ人が多い。

語らう、寝そべる、本を読む、動画を撮る――人によってまったく違う楽しみ方を眺めながら、何だかフードコートみたいに楽しみ方が無限にある場所だなあ、と感じた。

もう若者の街じゃないと言われている渋谷だが、そこに「居場所」があれば、若者はやって来るのだろう。フードコートと公園、異なる場所に共通する魅力を見出した夜であった。

【その他の画像も多数】若者多め、女性率も高め!MIYASHITA PARK内にあるフードコート「FOOD HALL」はこんな感じ

鬼頭 勇大:フリーライター・編集者

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