若手社員必見! 厄介な「数字に強い上司」の攻略法 「推しの数字」がわかれば"根性タイプ"より簡単
東洋経済オンライン / 2024年11月12日 11時0分
「数字に強いタイプの人」を上司に持ったら、上司の発言を普段からよく聞くことが大事です。数字が苦手なタイプの若手は、上司の「推しの数字」を押さえることを強く推奨します(写真:yuruphoto/PIXTA)
「数字に弱く、論理的に考えられない」
「何が言いたいのかわからないと言われてしまう」
「魅力的なプレゼンができない」
これらすべての悩みを解決し、2万人の「どんな時でも成果を出せるビジネスパーソン」を育てた実績を持つビジネス数学の第一人者、深沢真太郎氏が、生産性・評価・信頼のすべてを最短距離で爆増させる技術を徹底的に解説した、深沢氏の集大成とも言える書籍、『「数学的」な仕事術大全』を上梓した。
今回はやっかいと考えられがちな「数字に強い上司」を取り上げ、その攻略法を解説する。
数字に強い上司が「めんどうくさい」
私は「ビジネス数学」を提唱しており、数学的に仕事をする人材を育成する専門家です。仕事柄、大手企業の従業員研修に登壇しますが、そのような場ではたくさんの「はたらく人の本音」を聞くことができます。
今回はその中でも、若手や中堅のビジネスパーソンから聞くことが多い「本音」をご紹介します。
「上司あるいは先輩が、いわゆる数字に強いタイプで困っている」
どういうことか説明します。若手や中堅ビジネスパーソンのほとんどには上司や先輩がおり、良くも悪くもその存在が自分の仕事に影響します。そして、その上司や先輩が数字に強いタイプである場合、当然ながら若手に対してもデータ分析や数字の入った定量的な説明を求めます。
しかし、そのような数字を使った仕事の仕方に苦手意識を持っている若手が、数字に強い上司と対話すると、「お前は能力が低い」と言われていると感じてしまいかねません。
上司の「データ分析しなさい」「定量的に説明しなさい」という指導はビジネスの観点では正論ですが、同時にそれが苦手な人を精神的に追い込んでしまうのです。これは、若手にとっては「苦痛」でしかありません。
そしてもっと問題なのは、上司側がそのことにまったく気づいていないことです。「できる人はできない人の気持ちがわからない」ということかもしれませんが、その結果として職場でのコミュニケーションに不和が生まれ、誰もハッピーではない状態が生まれてしまいます。
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか。研修を通じて得た情報と経験をもとに、徹底的に研究を行いました。そして、ひとつの突破口を発見しました。じつはそのカギは、「数字に強い上司」ではなく「数字が苦手な若手」が握っているのです。
数字が好きなら絶対ある「推しの数字」
まずは例を挙げて説明します。たとえばラーメンが好きな人がいたとします。その人に「おすすめのお店は?」「どこの店のどんなラーメンが美味しかった?」と尋ねたら、ほぼ間違いなく「推し」のラーメンを教えてくれるはずです。
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