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「無難なビジネスリュック」選ぶ男性が放つ違和感 素材次第で箱を背をっているように見えてしまう

東洋経済オンライン / 2024年11月12日 9時40分

(写真: jessie/PIXTA)

「『これが正解』という通勤リュックが、なかなか見当たらない」という悩みを、ビジネスマンから伺います。黒・紺・グレーのシンプルなものが増えましたが、確かに「ベストというより、無難な選択肢が多い」ように見えるのです。

【画像でわかる】「箱」に見えないビジネスリュックの選び方

もちろん「ジャケットにスポーツリュック」という明らかな悪目立ちは減ってきましたが、それでもビジネスリュック姿に違和感がないわけではありません。

これまで筆者はビジネスマンから依頼を受け、この道20年、のべ5409人の買い物に同行してきました。買い物におけるプロユーザーとして、「ビジネスリュックの印象をワンランク上に変える」視点について解説します。

必ずしも「シンプルな形状」がベストではない理由

リュックを背負ったジャケット姿に違和感がある理由は明らかで、「アイテム同士の印象が掛け離れている」ことに起因します。だからこそ素材や形状に工夫を凝らし、「ドレス感を高めたビジネスリュックが求められてきた」という背景もあるのですが、この理論の落とし穴は見逃せません。

たとえばビジネスリュックの形状については、ラウンド型よりスクエア型を選ぶこと。というのもネクタイの剣先やシャツ・ジャケットの襟型など、大半のビジネスアイテムは直線的なので、ラウンド型よりもスクエア型リュックが馴染みやすいのです。

たしかに「レジャー用リュックの大半がラウンド型」ということからも、ドレス感を高めるにはスクエア型が好ましいと言えますが、素材によっては「リュックというより、スーツに箱を背負っている」ように見えませんか。

「これが正解」という通勤リュックが見当たらない理由は、素材と形状を、別個に考えてしまうときに起こっているのではないでしょうか。言い換えれば「素材と形状を、掛け算で考える」ことが大事なので、今回ビジネスリュックの最適解を見つけるためチャート化しました。

コスパ重視派ならば「フラップ型が正解」と言い切る理由

売り場に並ぶビジネスリュックの形状は「スクエア型・ラウンド型・フラップ型」の3種類に分けられます。また素材については「レザー・化学繊維(ナイロン・ポリエステル)・ラバー」の3種類が主です。

ちなみにフラップ型は、上蓋が付いたデザインで、いわゆるバックパッカーのリュックを連想させるものですが、ビジネスリュック売り場に並ぶ黒・紺・グレーのものならば、カジュアル見えの心配もありません。

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