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「玉木不倫」許す人のちょっと身勝手な"思考回路" 批判殺到の松本人志と命運分けた「許される条件」とは

東洋経済オンライン / 2024年11月13日 18時30分

つまり玉木代表の不倫騒動で明らかになったのは、「不倫が許されるか、許されないか」も「仕事と不倫は別で考えるべきか」も、自分にかかわることかどうかで世間の反応は変わり得るということ。

2010年代中盤から不倫騒動が長期化したこともあって、「不倫はよくないことで嫌悪感はあるが、基本的に家庭内の話であり、それだけで社会的に抹殺されるほどのものとは言いづらい」という認識が多数派を占めはじめていました。

世間の人々は「有名人のプライベートに過干渉な状態になっていた」ことに気づきつつあり、玉木代表の不倫報道をきっかけに「もう仕事とは別の話としてみなせばいいだろう」と思いはじめているのかもしれません。

それ以外でも、「自民党の裏金議員よりもマシ」「他党との交渉力を考えるとスキャンダルがあっても党のために残したほうがいい」「失った信頼を取り返すために『絶対に政策を実現させなければ』と意欲が増すのではないか」「報道のタイミングに『玉木潰し』の陰謀を感じる」などの多様な意見があがっていますし、それぞれ賛否があるのでしょう。

騒動後に求められる「能力と覚悟」

ただ、トータルで見ると今回は「仕事と不倫は別で考えるべき」という人のほうが声をあげやすいムードが感じられました。もしかしたらその背景には、衆議院議員選挙の結果を受けて指摘された自由民主党や立憲民主党への不信があるのかもしれません。

今回の「仕事と不倫は別で考えるべき」という見解が、「国民民主党に頼らざるを得ない」という心境によるものだとしたら、玉木代表にとっては幸運だったと言えそうです。

しかし、13日になって玉木代表がかつてブログに「政党の品質保証」と題して「『絶対に、不倫をしない』などというように、そもそも政治家として有権者信頼に耐えうる集団であることを、自信をもって約束できる集団であるべきだと思います」などと書いたことが発覚。

これによって「仕事と不倫は別で考えるべきではない」。すなわち「代表や議員を辞めたほうがいい」という声をあげやすいムードも生まれるなど、予断を許さない状況となっています。

いずれにしても、玉木代表も松本さんも今後しばらくは世間の人々に「仕事とプライベートは別で評価したほうがいい」と思わせるための動きが求められていくでしょう。

当然ながら玉木代表は政策の実現、松本さんは笑わせることで、「その能力は貴重」「人々のために生かされるべき」という声がネット上に飛び交う状況を作っていきたいところです。

これだけ世間をさわがせた以上、その道のりは簡単ではないでしょうが、今こそ「本当の能力と覚悟が問われている」のではないでしょうか。私たちは目先の不倫報道だけに左右されず、今後の一挙手一投足に注目していきたいところです。

木村 隆志:コラムニスト、人間関係コンサルタント、テレビ解説者

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