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日本人の9割が足りていない風邪に勝つ栄養素 ビタミンCより重要度の高い栄養素があった

東洋経済オンライン / 2024年11月14日 10時30分

一昔前に比べ、日本人は日光に当たる時間が少なくなっています。特に女性は「シミ・シワになる」として紫外線を避ける傾向にあり、ビタミンDが不足しがちです。

ビタミンDが足りているかどうかは血液検査でわかるので、「風邪・インフルエンザにかかりやすい」と感じる人は一度調べてみるといいでしょう。

ではビタミンDはどうやったら補給できるのでしょうか。

まず食品では鮭や日光で干したシイタケやキクラゲなどに多く含まれます。野菜や穀物にはほとんど含まれていないので、その意味ではちょっと取りづらい栄養素といえます。

意識して紫外線を浴びることも大事です。服の上からではなく、素肌に直接浴びることが必要です。ただ、夏はいいのですが、冬はやはり足りません。

こうしたことを総合的に考えるとビタミンDはサプリメントで補給するのが合理的です。食事で十分な量を補給するのはなかなか難しいし、日光浴は皮膚へのダメージと引き換えとなるからです。しかもビタミンDのサプリはそんなに高価なものではありません。

ビタミンDを補給する際、一緒に取ってほしい栄養素があります。鉄、マグネシウム、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンです。

その訳は、ビタミンDが体内で活性化され働くときに、これらの栄養素が必要だからです。逆に言えばこれらの栄養素が足りないとビタミンDが十分に働くことができません。

特に女性の場合は鉄が不足している場合が多いので注意していただきたいと思います。

ビタミンDと一緒に免疫を支える栄養素

また、ビタミンDとともに免疫をサポートしてくれる栄養素があります。ビタミンDを補給する際はこれらの栄養素も一緒に取ると、風邪・インフルエンザの予防により効果的です。

・亜鉛 免疫を支える白血球に多く含まれています。免疫を強化したり炎症を抑えたりするのに必要。牡蠣、ホタテ、納豆、豆腐、チーズに多く含まれます。

・ビタミンA 粘膜の健康や免疫細胞の活性化をサポート。レバー、にんじん、カボチャ、ほうれん草に多く含まれます(野菜には前駆体であるβカロテンの形で含まれます)。

・オメガ3系脂肪酸 オメガ3系脂肪酸から代謝されるレゾルビンやプロテクチンが炎症を抑える働きをしてくれます。青魚、亜麻仁油、えごま油に多く含まれます。ただしオメガ3系脂肪酸は酸化に弱いため、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化栄養素と一緒に取ることが重要です。

ビタミンDを中心にした栄養素を積極的に摂取することで免疫力を上げ、風邪・インフルエンザに打ち勝つ体を作っていきましょう。

田村 忠司:ヘルシーパス代表取締役社長

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