わが子にイライラする親は根本「3原則」を知らない【再配信】 その場の子どもの行動ではなく「心」を見よう
東洋経済オンライン / 2024年11月14日 14時0分
もし具体的な方法を聞いて実践しても解決しない場合は、OSそのものに問題があるかもしれません。
子どもに対しての考え方を根本から変える必要がある
OSとは「考え方」のことです。例えば、次のような相談内容は、具体的な方法(ソフトのインストール)では解決せず、子どもに対しての考え方(OS)を根本から変える必要がある典型的なものです。ですから、このような質問や相談に対しては、表面的な方法や言葉かけでは変わらないため、別のお話をします。
・勉強をやらせようと思ってもやらない
・兄弟姉妹間の喧嘩が絶えない
・マイペースな子にイライラする
・勉強ができないと将来心配になる
・〇〇に夢中でご飯の時間に呼んでも来ない
・同じ年齢の子との比較をして自分の子にガッカリする
・子どもの短所ばかりが目につく
・子どもの言動にため息が出る
・どうすれば子どもの集中力が伸びるか?
・どうすれば子どもは勉強する子になる?
・反抗期に入った子と毎日バトル……
さて、ここからが本題になります。倉田さんの場合は、OSのアップデートが必要な状況にあると思います。つまり、子どもへの見方、考え方を変えていくことで、現在直面している問題を解決していく必要があります。
考え方を変えていくために筆者は7つの原則を提唱していますが、倉田さんにはその中から次の3つを紹介しますので、これらを意識してみてください。
(1)親が変わることで、子どもが変わる
子どもを変えたい、現状を変えたいと思う親御さんは、どうしても子どもに意識が向かいがちです。そのため、毎回同じ態度で、同じ言葉かけをします。「ゲームやりすぎじゃないの!」「そろそろ時間じゃない」「勉強はいいの?」など、これら同種の言葉を使って声かけをし続けます。
しかし、子どもはやりたくないことは何度言ってもやらず、さらに親側は言っても変わらない子どもに対して、「強く」言ったり、時には「強制的」にやらせたりすることもあります。同じ方向を向いたアプローチをしていては、毎回同じ結果にしかなりません。言い続けたところで、強く言ったところで本質は何も変わっていないからです。
子どもを変えるのではなく、親自身が先に変わる必要があります。「他人を変えることはできない。変えられるのは自分だけ」という言葉がありますが、子どもは他人の部類に入ります。自分の子どもは自分の分身ではありません。ですから、まずは自分が変わることで、結果として子どもの行動が変わっていきます。
子どもの行動ではなく、心を見る
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