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ヨーグレットの製菓会社「明治から独立」での変化 丸紅グループにとって菓子製造進出の第1号案件

東洋経済オンライン / 2024年11月15日 8時50分

ただこれまでは、駄菓子コーナーで3枠を確保することが難しいため、存在感が希薄だったという。消費者に、「こんなのあったんだ」と言われることが悔しい、と山下社長。「コーラ味の中に複雑なフレーバーの調和があり、子供でも大人でも楽しめるお菓子です。新たな軸となるブランドとして育てていきたい。成長の余地は大いにあります」と意気込む。

一方で、ヨーグレットとハイレモンの価値を守り続けることも重要な使命だと話す。

「これまで40年以上生き残ってこられたのは、“世代を超える”お菓子だからです。親自身が好きで、かつ子供にも安心して与えられる。その価値は容易には真似できません。自分が食べてきておいしいと思っていたものを、子供が食べておいしいと言っている。その姿は、親にとって特別な意味を持つのではないでしょうか」

たしかに、空白期間が空いたとしても、親になって再び子供へと買い与えるサイクルが起きている。それこそが、ヨーグレットとハイレモンという商品の最大の強みなのかもしれない。グミという新たな形で大人世代に手を伸ばしながら、タブレットならではの価値は大切に守る。伝統と革新——。一見相反するその2つの追求が、アトリオン製菓の成長の両輪となっているのだ。

250人の社員たち全員で紡ぎ出す新しい物語は、まだ始まったばかり。成長の手応えを胸に、今日も挑戦は続いている。

笹間 聖子:フリーライター・編集者

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